日経平均、上げ基調へ?

月曜日の日経平均は、13,894.37 で30.90のプラス。十字線のようなチャートなので、そろそろ目先一服という感じがしないでもない。しかしローソク足も、基準線、転換線も雲をぬけて上昇しておりRCI、MACDもあげているため、押しがあっても深くない感じ。週足をみると、週足基準線は14074で、その直前まで戻してきた。週足基準線をまたぐところで、しばらくもたつく可能性があるとはいえ、週足MACDもマイナス圏ながら力強く上昇、週足RCIも急上昇していて、上げにまだ勢いはあるように思う。週足基準線をこえられれば、中期の基調もかなり明るくなってくる。月足は雲の上限13750を突破、まだ月足基準線、月足転換線は上のほうにあるが、RCIも底をうっており、長い目でみても、反転にはいってくるのではないか、という形になってきている。
 しかし日米の経済実態は決して楽観できない。日本の企業業績もさえないし、アメリカの中古住宅価格指数は過去最大の幅の下げと伝えられており、まだ底打ちはしていないという。ダウは現時点では小幅安で12816というところらしいが、NYダウのチャート自体は、日足も、週足もまだ戻り基調を保っていて、週足が基準線をこえ、月足も、基準線を回復して転換線12916をトライしている局面にある。日経平均よりは全体として少し形がいいが、その分、まだ下げ余地があるといえないことはない。
 だが日本の株式市場にとっての最大の問題は、ダウの目先の動きもさることながら、マクロ指標の悪化や金利の動きが為替市場にどう反映されるか、にあろう。FRBの利下げも今度の0.25%がおそらく最後で、これ以上大幅に実質ゼロ金利以下にさげるのは、困難であろう、という見方が広がっているようだ。とすれば、日米の金利差がこれ以上縮小することは期待できなさそうなので、ドル売り、円買いの動きも峠を越すと考えるのが自然であり、一時の円高トレンドは頭を打ってもおかしくはない。とはいえ、積極的にドルを買う理由もないので、このあたりで目先膠着することになるのではと思われる。事実ドル円の月足チャートをみると、月足RCIは完全に底でこれからはドル高方面に徐々にかわっていくことになる兆候ともいえる。週足でもRCI、MACDもドル高へ反転を始めているが、一方、実際にはドル円はまだ105.75の週足基準線の手前で足踏みしているところだ。週足RCIなどの上げはなお基準線をつきぬけてゆくには少し力弱い感じであり、105を突破する力は今のところまだなく、戦線が膠着しそうな感じである。もしこれ以上円安に動かなくとも、104円が企業の採算ラインということらしいので、アメリカの株がこのあたりでなんとかおさまり、ドル円も104円のあたりで踏みとどまっているのであれば、徐々に日経平均もあったまってゆくのではないかという気がするのだが、どうだろうか。
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