昨日から続いている円高(=ドル安)・株安の動きはもちろんのこと、今日の午後の東京証券取引所では、原油先物の上昇幅が制限値幅に達したため、サーキット・ブレーカー(CB)が発動し、取引が中断されました。
サーキット・ブレーカーとは:証券取引所が一定のルールに基づいて発動されるサーキット・ブレーカー制度のこと。急騰・急落で売買が成立しない場合などに発動し、一時的な取引の中断後、先物の種類ごとに段階的に制限値幅を拡大する措置をとります。
要は軍事行動を見越した原油高となっています。実際問題、原油高は全てのコスト高を生み出す要因となりますから、一時的で済めば大きな影響はないですが、続くようだと家計への影響は避けられませんね( ´゚д゚)(゚д゚` )ネー
物価が上昇して日銀・黒田総裁にとっては願ったり叶ったりの展開かもしれませんが、これで消費税増となると本当に景気の腰折れリスクも出てきそうな感じ。依然として先行きの不透明感は強まっています。
現在の状況についてまとめておくと、アメリカと同盟国が軍事行動を起こす可能性はかなり高いものと思われます。米高官によると、国防総省はすでにホワイトハウスに対して複数のプランを提示しているとしているとされ、またすでに地中海でミサイル駆逐艦の配備を4隻に増やしたことを発表してます。
ただし、規模は小さくなる見通しでミサイル攻撃のみにとどまり、地上攻撃は行わない方向で各国との調整をしているとのことでした。
今後の相場のポイントとしては、この辺の動きをどう見ていくかでしょうね。アメリカが軍事介入することは織り込まれていますから、ミサイル攻撃のみとなった場合に深入りしなかったことを好感してするのか、それとも軍事介入は軍事介入として嫌気するのかといったところです。
その辺のムードについては実際の今後の動きを見ていかなければわかりませんから、続報や為替・株の値動きを共に注意深く見ていく必要があるでしょう。
そして、いつものように昨日今日のドル・円相場を振り返っていくと、昨日の海外市場は1ドル=97.00~98.40円台と軟調な推移となりました。欧州市場では、リスクオフ(回避)ムードから欧州株も下落スタートとなり、ドル・円も大きく値を下げました。98.00円ラインで下げ渋る場面も見せましたが、下抜けるとストップロスを巻き込みながら大きく値を下げました。