<全般的な世界景気状況>
・・・リスクオフから本格的なリスクオンへの過渡期
・米国の景気回復は、”Slow but Steady”:ゆっくりだが着実に改善。
中長期的な成長も期待できる
・日本は、アベノミクス次第だが、失われた20年の回復、将来の高齢化社会に向けた
財政/経済の立て直しが急務でここ数年が正念場になる
・欧州は、最悪期の脱却か?
多々、問題は残るが、ECBの支援政策を軸に徐々に改善へ!
・中国/新興国
一時的な停滞時期・・・自国内の経済問題解決に少し時間がかかるが
解決の後は、大きな経済潜在力をバックボーンに再び、
世界の経済牽引センターに戻ると予測。
①米国の金融政策スタンス
・狙いは、巡航速度の株高、適度なドル高の容認で緩やかだが、着実な経済成長を後押し。
米国発の政策/発言で急激な株、為替の変動(大きな下落、バブル的な高騰)は望む事はない。
中長期な視点に立った、政策で日々の株/為替動向を注視し、ハト派/タカ派的な
発言を適宜行い、金融市場をリード、コントロールしたい思いがあるのでは・・・。
・現在の経済状況は、住宅/自動車関連は好調だが、GDPの約70%を占める、小売り市場の
改善は依然、極めて緩やか。また、注目を浴びている、失業率も徐々に改善の傾向は
あるが、安全圏にはまだ遠い状況か?
シュールガス革命等、経済に大きなインパクトを持つ、中長期の材料も今後大きな
収穫時期に入り、景気/財政の大きな支援となると予測。
・上記の状況等を踏まえ、金融緩和は、確実に景気が回復局面に入った事を確認するまでは
大きな緩和縮小は実施しないと予測・・・年末までの緩和縮小はない可能性も・・・。
--失業率が、7%割れ/小売り市況の回復の明確化等が条件か?
--財政支出縮小の解消時期との調整も考慮か。
バーナンキ議長の任期満了を控え、景気回復の明確化に支えられた
史上最高値圏の株高、強いドルを維持しつつバトンタッチを狙う?
②日本国内の経済政策スタンス
・アベノミクスを基本方針とする、デフレ脱却と本格的な景気回復が狙い。
根底にあるのは、適度な円安容認/低金利政策維持等の金融政策、景気刺激の
財政支出、成長産業分野への投融資戦略で景気改善が政策の中核となっている。
・参院選も終え、安定した政局運営が期待でき、上記の実現に向けた
政策が次々と打たれると予測。
また、TPP促進、東京五輪誘致等の材料も有り、景気刺激による株高の
期待は大きい。
・為替では、貿易赤字構造が定着、米国の堅調な経済等で、
当面の円安傾向は持続と予測。
・当面の国内リスクは、
1.消費税UP問題
今秋にUPの決定がなされるのは確実と見る。
一時的な景気減速感による株安はあるが、中期的な視点で見れば
国内財政の改善、海外投資家から見た政府の本気の財政立て直しの見直し、
景気回復の本物度等があり、プラス面も大きい
2.成長戦略の実現性
即効性のある、具体的な産業促進、政策実現策が次々と出てこなければ
政策運営の失速にもつながる恐れがある
3.CPI(消費者物価指数):2%の実現性
大きな政治目標だが、懸念する声は大きい。
デフレ脱却に向けた、不可欠な課題で今秋は消費税UPと合わせて大きな
注目ポイント・・・実現性が難しくなれば、経済政策への失望売りも
出てくる恐れもある
③欧州の経済状況等
・昨夏の最悪期からは、脱却と見たい。
直近の景況感の改善、ECB等による支援政策の充実/低金利政策維持で景気支え、
混乱国の政局/経済の安定化(ギリシャ、キプロス、イタリア等)が材料。
・ただ、本格的な景気回復にはほど遠い状況には変わらない
--南欧の若年層の高失業率、マイナス成長率
--南欧の不景気の独、仏への影響懸念 等はまだ、くすぶる。
・時間はかかるが、徐々に景気改善の道をたどっており、ユーロの暴落等の
懸念は遠のくと予測
・・・むしろ、徐々に、ユーロ高の可能性もあるのでは?
④中国、新興国の状況
---従来の世界経済をリードした地域が芳しくない状態でここが、世界的なリスクになっている。
・中国:高度な成長率の下落懸念、シャドーバンク問題、不動産バブル等の課題を
抱え、暫くは以前の様な期待は厳しいと見る
ただ、中央政府主導による、経済政策(インフラ拡充を核)推進で
徐々に回復へと向かうと予測・・・年末~来春からか?
・豪州:大きな貿易国の中国の景気停滞、有力地下資源の低価格化等で当面
経済の大きな成長は望むのは難しい?
・ASEAN、ブラジル等
:中国同様に一時的な景気低迷もあるが、潜在的な経済成長力は
大きく、混迷を抜ければ、元の大きな成長力を持つ地域に戻ると予測
ブログリンク先
http://blogs.yahoo.co.jp/swimmer210860
(予測等は個人の見解です。結果についての責務は負いかねますので予めご了承下さい)
以 上