人間が発明してそれを後悔してしまった物事はおそらくは原子爆弾だけではない事に多くの人間は気が付いていなかった。
かつてどの時代よりも栄えたとされるエジプトの文明がある日崩壊したように、我々西暦2000年代を生きる我々も当に、今当に滅亡のシナリオを急速に推し進めようとしている。
我々はもういつ滅亡してもいいようなレッドゾーンに差し掛かっている。
止まることを忘れた高速の計算機が全速力でブレーキランプを描くことを欲している。
また多くの人類が自然と幸福を忘れ、機械に支配され自我を失ってゆく自分自身に気がついていない。
今当に我ら回帰する時、
今当に自らが歩いてきた道を振り返る時、
今当にその道を始発点まで遡る時、
今当に我ら静寂を求める時。