一連の損失隠し事件で財務状況が悪化した光学機器メーカー大手「オリンパス」は海外市場での公募増資実施などで1000億円規模の資金調達を行うと発表しました。
オリンパスによりますと欧米など海外市場において、新株最大3700万株の発行と、自己株式400万株の売却でおよそ1181億円を調達する見込みで、成長市場である医療事業への投資資金の調達や、経営環境の透明化を図ることなどが目的です。
オリンパスは、おととし秋に発覚した一連の損失隠し事件で自己資本比率が一時は2.2%まで低下。去年から2度にわたり、資本・業務提携をしたソニーを割当先とする第三者割当増資を実施し、昨年度15.5%まで回復、今回の公募増資後は20%台まで引き上がる見込みです