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原発について

「最近話題の浮遊型原発が日本に導入される可能性はあるか?」

日本で原発論争が起きている間に、世界各国(BRICS諸国が中心)で原子力ルネッサンスが始まりつつある。とりわけロシア(旧ソビエト)の核技術に対して世界から注目が集まっている。

(アメリカのスリーマイル事故、ソビエトのチェルノブイリの後に、日本の原子力産業が世界から注目された歴史を考えれば、今では、それと真逆のことが起きつつあるのは予想するのにたやすいこと)

原子力の輸出を進めようとしている自民党だが、実のところ、日本は今でも、そしてこれからも、原子力輸入大国であるということは変わらないだろう。爆発を起こした福島1号炉はGEライセンスであるし、福島の原発メンテの一部をイスラエルの会社に丸投げしていたのは有名すぎる話ではある。彼らからすると、日本はとても金払いのいい客となっているのが現状。(本国アメリカでは、原発は不採算事業である。)

で、原子力の海上発電は、日本のような島国では有効なのか?

確かに、津波のような大きな波のうねりは、陸上の被害を大きくするが、海上にいる船には全く影響を与えないのも一つの事実である。最悪事故が起きても、海中に沈めてしまえば、なにも問題がない。現に、アメリカやロシアは、何隻もの原子力潜水艦を事故により海中に沈めてしまっているが、そこでの海洋汚染についてはメディアなどで全く報道されない。

日本が問題としているのは、むしろコストであると考えられる。

福島レベルの発電能力を持つ原子炉を船上に搭載させるとなると、タンカークラスか、それ以上の大きさになってしまい、造船コストがかかりすぎるのだ。日本の原子力船と言えば、1960年代に建造された原船「むつ」があるが、結局コスト高に耐えられずに退役した。

まあ、原子力発電なんてせいぜい、利益無視の社会主義国の技術でしかないのだろう。

ただ、これが宇宙開発のような公共事業的な側面からみると有望性は残っているのかもしれない。

最近でいえば、核ロケット推進に再び注目が集まっている。
(元々これを有名にしたのは、イギリスの「サンダーバード」という特撮である。)

従来の火薬燃料よりも、核爆発を推進力にしたほうが、宇宙空間では効率的なエネルギー運用となる。
これが実用化された場合、現代の技術力で、火星ー地球間の移動が数週間で可能となり、不可能とされてきた恒星間移動も50年くらいで可能となる。

しかし、これも残念。

こんなSFが実現することは未来永劫ない、と言える。

これは、いちいち説明するのがめんどくさいので省略。
(実際の真空中での瞬間出力は、そんなに期待したほど得られない。)

せいぜい、宇宙科学の未来を信じている輩は、SETI@Homeあたりで、宇宙人探しでもやってろと言いたい。
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