前回の「SS(ショートストラングル)の仕掛けを考える その2」に多くの反響をいただいたので続きを書きます。拍手やコメントありがとうございます。その1より拍手が多くて安心(笑)前回、SSを建てるなら1.オプションのボラティリティが上昇していること2.出来るだけ短期間のうちにボラティリティが低下すること3.(できれば)建ててからあまり値幅が出ないことこれらを高い確率で満たすのを期待できそうな場面で仕掛けるのが良いと書きました。(その1、その2もご覧ください。安易にSSを勧めているのではありません)今回は、要であるオプションのボラティリティが上下する要因を自分なりに考えます。オプションのボラティリティが上昇する主な要因1.日経平均の値幅の大きさ、スピード感、意外高、急落2.リスクオフムード、イケイケムード(上げ盛り)3.イベントを控えた不透明感4.その他の需給要因オプションのボラティリティが下落する主な要因1から3の要因の解消、その他の需給要因などこれらは単に値動きと心理、日程的なものに分類しただけで、実際には複数要因が絡んでいることが多いです。例えば欧州不安で急落なら、1と2、場合によっては3も該当するわけです。要は「この先どうなるかわからない、急騰・急落するかも感」ですよね。そのなかで、盛った後「いつ剥げるか(ボラティリティが低下するか)」を、わからないなりに予想しやすいものはどれか。1.の場合、「日経平均がたまたま今日だけ強烈に動いただけで、明日は落ち着く」なんて保証はどこにもありません。明日どころか夕方も同じ方向にさらに動くかもしれないし、そしたらもっと盛るかもしれません。2.の場合、欧州不安のような不安材料がいつ不安視されなくなるかなんて全然わかりません(イベント通過は別)。比較的「小ネタ」による下落は確かに短時間で落ち着くことも多いですが、ある材料が「小ネタ」だったかどうかは後になってからわかるもの。また、逆に日経平均が連日続伸し「上げ盛り」でコールオプションが爆発するときは、原資産にもコールオプションにも買いがどんどん湧いてくるので、ヘンなところで安易にコールオプションを売ると、とんでもないことになります。3.の場合、経済指標や会議、要人発言などのイベントを通過すると、一種の出尽くし感からオプションのボラティリティが下がることがけっこうあります。ただし、仮にイベントを無難に通過してもボラティリティが下がらなかった場合「この盛りはイベント要因だけじゃなかったんだね」ということになるだけで、絶対ではないです。4.の場合、スライド効果やSQロール、上げ剥げ下げ盛りのようにセオリーっぽいものはわかりやすいものの、不定期の大口需給や、「妙な」盛りや剥げが続くこともり、そのあたりの読みと対応は日々手さぐり。誰かがオプションをドカンと買えばボラティリティは上昇するし、その逆またしかりです。ということで、将来のボラティリティ低下を予想するのはいつの場合も簡単ではなく、ある程度「決め」で勝負するしかない面もありますが、そのなかでも比較的予測しやすいのは、3のイベント通過ではないでしょうか。ほかの要因が「いつ来るかもいつまで続くかもわからない」のに対し、イベント通過は日程が明らかな分だけ有利だと思うのです。もちろん、私自身は3のイベント通過以外の場面でも一抹の不安を抱えつつベガショートで勝負することが多々ありますが、一番安心できるのはやはりイベント通過剥げに賭けるときです。結局、イベントは「結果がでてしまえばそれまで」で、リスクヘッジ的に買われていたオプションがいったんは不要になる可能性が高いからです。とはいえ、イベントの結果にものすごくインパクトがあった場合、どっちかにぶっとんでガンマでやられるだけでなく、肝心のボラティリティもどうなるかわかりませんので、イベント前に盛ったらとりあえず売っておけばいいという安易なものでもありません。そのあたりのタイミングや実例については別途。例によって、反響が多ければ続きを書きます。