血液検査で、大腸がんや、がんに変化する前の大腸ポリープがある患者を高い確率で特定する方法を、三重大大学院医学系研究科消化管・小児外科学講座の問山裕二助教らのチームが、米国の病院との共同研究で突き止め、6日までに米医学誌電子版に発表した。
腕などから採取した血液を遠心分離機にかけ、上澄みを検査する簡単な方法で早期発見が可能となり、患者の生存率向上が期待される。
問山助教によると、大腸がん検診は便の潜血検査が一般的だが、便に血液が混ざる理由は胃潰瘍などさまざまで、がんと判明しにくいという。ポリープの発見はさらに難しく、別に内視鏡検査などが必要となる。