Abe_Reiji-2013さんのブログ

最新一覧へ

« 前へ24件目 / 全99件次へ »
ブログ

7月5日の日経平均上昇は実はシカゴ日経平均へのさや寄せだった

5fb08ed9a   03add74b9   562d734ab  

こんにちは。


昨日の東京市場は昨晩のECBドラギ総裁の会見を好感して欧州市場がポルトガル危機の影響を乗り越え、反転上昇に転じたことで日経平均先物価格が上昇し、円安ドル高となったことを支援材料として大幅上昇となったようです。


昨日は日経平均が前日比+291.04円(+2.08%)の14,309.97円の上昇となっただけでなく、TOPIXが前日比+1.53%、東証1部時価総額が前日比+1.51%、東証1部の値上がり銘柄数1,409(82%)、大証1部時価総額が前日比+0.92%、マザーズ指数が前日比+3.04%、JASDAQ指数が前日比+1.29%(JASDAQグロースが前日比+1.66%、JASDAQはスタンダードが前日比+1.27%と大型株から小型株まで幅広く買われてほぼ全面高となっています。


為替相場は前日比では円高ドル安である100.2円を超える水準を取引時間中は終始保っており、さらに香港ハンセン指数はずっと前日比で300香港ドル近い上昇となっていたほか、上海総合指数も大きく下落する場面が見られなかったことなど売り材料に乏しかったこともあって上昇しやすい状況になっていたようです。


日経平均は朝の寄り付きの9:00に14,149.50円と本日の最安値をつけた後に9:15に14,219.39円と取引開始後僅か15分で約70円近く上昇して前場のほぼ最高値をつけており、前場はほぼこの間の水準を推移する形となりました。


もっとも相変わらず中国関連の株式市場を材料とする下落への不安感は残っているようで、香港市場などが開く10:30頃までは伸び悩み、昼休み時間中の中国関連の株式市場の下落を材料に下落したことが多かったこともあってか、11時台に少し弱含むといった調子で前場は取引開始直後の上昇を超えられないまま終わっています。


後場は香港や上海などの中国株式市場の堅調さを確認したせいか、若干ギャップアップして始まりましたが、12:00頃に約0.2円ほど円高ドル安となっていたことが影響したのか、後場の寄り付きでは前場の最高値を下回っており、一般企業の昼休み時間中である13:00頃まではその水準を維持したままとなっていました。


13:00頃から再び円安ドル高へ為替相場が反転した辺りから日経平均は再び上昇基調となり、13:40に14,276.39円へ上昇して一段高となりましたが、14:35の14,298.16円から14:43の14,252.77円へ約8分で約50円の下落するなどその後約1時間に渡って一進一退を繰り返していました。


この辺りは香港・上海市場も為替相場も特に大きく変化せずに同様に一進一退を繰り返していたことから、売り買い共に強い手掛かり材料が乏しかったことによるものと思われます。


しかし、14:43以降に先物が急速に上昇したためそれに釣られる形で日経平均も上昇に転じ、大引けのところで先物や日経平均への寄与度の高い銘柄への集中的な買い仕掛けがあって一気に14,300円を超えて14,309.97円と前日比+291.04円の大幅上昇して終わる形になりました。


ところが、後場の一段高の中で2度ほど14,300円に近いところまで上昇し、大引けで14,300円という大台突破したことは、大引けの辺りでの急上昇の時間帯には若干円安ドル高が進んだくらいで、香港・上海市場も特に上昇していませんので、一見すると明確な材料もなく買い方が強気になって一気に上昇して14,300円という大台突破という形を作ろうとしたとように見えます。


ですが、日経平均の価格形成に影響を与えるとされるシカゴグローベックスの日経平均先物のチャートを見ると判る通り、実は東証の取引が始まる前の日本時間8時台(シカゴ時間18時台)に既にシカゴグローベックスの日経平均先物は14,300円弱の水準まで上昇しているのです。


では、この日経平均先物の上昇の根拠になったのは何なのでしょうか?


その答えは恐らくシカゴグローベックスのダウ平均先物の価格が前夜の欧州市場の安定を理由にその頃に既に15,040ドルを上回る水準で安定していたのです。


つまり、はこのシカゴグローベックスのダウ平均先物の上昇を受けて日経平均先物が一時的とはいえ着けたものであることを根拠に14,300円という水準を目指したのだと思われます。


なお、本日の日経平均は朝の寄り付きの初値14,149.50円が最安値で、大引けの終値14,309.97円が最高値となったので日中値幅はこの差の約160円となっており、前日の約130円より拡大したもののほぼ右肩上がりの上昇となったため、買い方にとっては安心感の持てる安定した相場になりつつあるといえそうです。


個別銘柄の前日比での上昇を見て行くと、日経平均寄与度が高い銘柄が牽引する形となり、日経平均が前日比+2.08%がTOPIXが前日比+1.53%や東証1部時価総額が前日比+1.51%を上回る形になっていますが、時間帯ごと変化はチャートの通り日経平均とTOPIXがほぼ並行して変化しており、ザラ場などの日中の値動きついては日経平均寄与度が高い銘柄のみが極端に引き上げていないと思われます。


なお、売買代金で見ると、東証1部が前々日の2.32兆円から前日の1.93兆円そして本日が2.50兆円、大証1部が前々日の335.44億円から前日の255.61億円そして本日が307.22億円と前日より少し増えたとはいえ、米国の休日により海外投資家の売買が少なくなったことが影響して、大型株は薄商いの状況が続いています。


そして、小型株や新興株が主体のJASDAQはスタンダードが前々日の654.50億円、前日の861.16億円、本日が794.79億円、グロースが前々日の97.64億円、前日の54.24億円、本日が38.24億円と前日よりもさらに減少しており、小型株や新興株も薄商いの状況は変わっていません。


この後はいつもと同じく中国株や為替のチャートと定点観測的に見ている主要銘柄を見てまいりましょう。

7件のコメントがあります
  • イメージ
    Abe_Reiji-2013さん
    2013/7/6 10:58
    5942cf0b9 881cea1dc E2a595b63 

    東京市場に大きな影響を与えるとされる中国関連の主要株式市場といえる上海・香港の株価、ドル円相場の動きを確認したいと思います。


    香港のハンセン指数は朝方から終日前日比プラスとなったのみならず、日中値幅も小さく安定していました。


    一方、上海も朝方こそ一部の時間帯で若干のマイナスとなったものの、こちらも日中値幅も小さく安定していましたし、終値が小幅ながら前日比プラスで終えています。


    このようにどちらも日本の取引の時間帯はは安定して上昇しており、日経平均の上昇の支援材料として働いたものの戸思われます。


    ドル円相場も取引時間中は終始100.2円を超える水準を保っており、99円台が続いていた前日より円安ドル高となったことから、こちらも上昇の支援材料として機能したと推測されます。


    こうした外部要因が上昇支援材料となっていたことが、買い方を強気にして日本の株価を上昇させることになったと思われます。

  • イメージ
    Abe_Reiji-2013さん
    2013/7/6 10:59
    92a196cf9 2eade1104 

    いつもの様に日経平均寄与度の大きい代表銘柄であるファーストリテイリングとファナックを見て行こうと思います。


    やはり日経平均寄与度が代表銘柄ということもあり、朝の寄り付きは前日比プラスでしたが極端に大きく上昇せずに始まり、その直後に日経平均が急上昇したのと同様に両社共に急上昇しています。


    ファーストリテイリングは9:04に高値を付けた後は一進一退でほぼ横ばいの状況が10:30頃までは続きましたが、ファナックは9:50に本日の最高値をつけるなどその後も上昇し、9;14に前場のほぼ最高値を付けた日経平均の上昇を9時台に牽引する形となっています。


    これに対してファーストリテイリングは、13:00頃までは36,300円前後の朝の急上昇後の水準でほぼ横ばいとなっていましたが、その後は13:37に36,850円まで急上昇して13:00頃から13:40頃の日経平均の後場の一段高を牽引する役割を果たしています。


    その代わり、前場の上昇を牽引したファナックは後場もその水準を保ったとはいえ、13;00からの上昇の際もほぼ横ばいとなるなど、後場の日経平均の一段高には寄与していません。


    また、ファーストリテイリングは前日終値比+1,750と大きく上昇し、日経平均が14:43の14,252.77円から終値の14,309.97円へ約0.4%の約60円上昇したのに対して、ファーストリテイリングは14:40の36,700円から終値の37,000円へ約0.8%の300円上昇しており、日経平均の大幅上昇を牽引する形となりました。


    これに対してファナックは前日比+240円と日経平均を下回る上昇率となったほか、14:42の14,730円から終値の14,770円へ約0.3%の約40円上昇と最後の上昇面でも日経平均の上昇率を下回っており、日経平均の大幅上昇を牽引するレベルにありませんでした。


    さすがに両銘柄共に大引けで出来高が朝の寄付きよりも多くなって直前より終値が高くなっていますので、その意味では最後の急上昇にも関係していますが、牽引するレベルかどうかは分かれる結果と成っています。

  • イメージ
    Abe_Reiji-2013さん
    2013/7/6 11:00
    7429cd38e 5eb6c57d7 443371d82 

    日経平均寄与度が比較的高いことで知られるほかの3社を見てみると、京セラと信越化学は朝の寄付きの初値は前日比プラスであったものの大きくは上昇せずに始まりましたが、9:00のローソク足のチャートを見ると判る通り京セラは100円、信越化学は60円と共に僅か1分間で約1%もの急上昇となり、9:20までに京セラは180円、信越化学は100円と取引開始後20分間で共に1.5%以上の上昇して日経平均の寄り付き直後の上昇を牽引する役割を果たしています。


    その後はほぼ横ばいが続き、信越化学は13;34にようやく9:20の株価を超え、京セラは14:10にようやく9:20の株価まで戻るといった状態でその間の日経平均の後場の一段高にはあまり寄与していません。


    また、ホンダは朝の寄り付きの初値の水準から大きく上昇しないまま推移して終値でも前日比+45円と日経平均の上昇率を大きく下回っており、日経平均の大幅上昇を牽引するには至りませんでした。


    ただし、信越化学は14:42の6,860円から終値の6,900円へ約0.6%の40円上昇、京セラは14:40頃の10,530円から終値の10,580円へ約0.5%の50円上昇、ホンダは14:40頃の3,825円から終値の3,840円へ約0.4%の15円上昇と日経平均の最後の急上昇には寄与する形となっています。


    3社共に朝の寄り付きと比べると大引けの出来高が多く本日最高となっており、こうした大引け直前の急上昇にも関連したため、こうした大引け直前の急上昇にも関連して買い方に買い上げられたと推測されます。

  • イメージ
    Abe_Reiji-2013さん
    2013/7/6 11:01
    E57ed067c 6798bba4d 443371d82 

    自動車メーカー3社共に初値は前日比プラスであったものの、朝の寄り付きの後はやや下落基調となってトヨタは9:22に、マツダは9:42にそれぞれ本日の最安値をつけ、ホンダは9:20頃に9:00につけた本日の最安値に戻るなど朝の寄り付き直後に日経平均が急上昇したのと逆行する形でのスタートと成っています。


    マツダは10:40頃、トヨタは13:20頃と共にザラ場の時間帯に本日最高の出来高となって株価が急上昇しており、その効果があったのかマツダは前日比+3%弱の+13円、トヨタは日経平均並みの前日比+2%強の上昇となっています。


    それに対して、ホンダは朝の寄り付きの初値の水準から大きく上昇しないまま推移して終値でも前日比+45円と日経平均の上昇率を大きく下回っており、日経平均の大幅上昇とはやや懸け離れた相場展開に終わりました。


    ただし、ホンダは14:40頃の3,825円から終値の3,840円へ約0.4%の15円上昇、トヨタは14:40頃の6,280円から終値の6,310円へ約0.5%の30円上昇、マツダは14:41頃の437円から終値の440円へ約0.8%の3円上昇と3社共に日経平均の大引け直前の急上昇に寄与する形となっていて、大引けの出来高は朝の寄付きよりも大きくなって上昇しており、買い方による買いあがりの対象となったと考えられます。

  • イメージ
    Abe_Reiji-2013さん
    2013/7/6 11:03
    Df4b205a3 Cdb6bfb42 E6ea2e2c1 

    本日は日立は前日比+29円と日経平均の上昇率を大きく上回り、シャープは前日比+9円と日経平均と同じくらいの上昇率、ソニーは前日比+14円と僅かに上昇したものの日経平均の上昇率を下回るといった形で3社の上昇率が大きく異なる結果となりました。


    しかし、日立とシャープは朝の寄り付き直後に下落基調、ソニーは9:05までこそ上昇したもののその後は下落基調と朝の寄り付き直後に日経平均が急上昇したのとは無関係の値動きとなっています。


    日立とソニーは前場の引けと後場の寄り付きでギャップアップしている点が日経平均と同じ傾向になっていたり、日立が14:38の683円から終値の688円へ約0.7%の5円上昇と日経平均の大引け直前の急上昇を牽引する形になるなど、一部では日経平均と連動する場面も見られました。


    また、シャープは11:00頃に出来高が急増して朝の寄付きよりも大きくなって急上昇して本日の最高値を11:00につけており、こちらは日経平均の動きとは異なる動きをする場面が多くなっており、3社共に全体相場の方向と異なった形となりました。


    そうした独自の動きが影響したのか、3社共に大引けの出来高が朝の寄付きよりも少なくなっており、日経平均の大引け直前の買い上がりの対象とはならなかったと思われます。

  • イメージ
    Abe_Reiji-2013さん
    2013/7/6 11:04
    118821b9c B2760632f 15011bfdf 

    メガバンクについて見てみると三井住友は前日比+65円、三菱UFJは前日比+6円、みずほは前日比+4円と日経平均よりも上昇率が低くなっており、日経平均の大幅上昇への寄与は小さくなっています。


    三井住友と三菱UFJが9:10頃までの間に上昇して、三井住友は前場の最高値を9:11に、三菱UFJは9:10に本日の最高値をつけたことや、三菱UFJとみずほが後場にギャップアップしたこと、三井住友とみすほが後場の方が一段高で推移したこと、三井住友と三菱UFJが大引け直前の急上昇に合せて上昇したことなど部分部分では日経平均の動きと連動した面も見られましたが、全体として値動きが連動することは3行共に見られませんでした。


    また、3行共に大引けの出来高が朝の寄付きよりも少なくなっており、大引けの出来高が本日2番目に多くなって終値が直前より上昇した三井住友と三菱UFJこそ買い上がりの対象となったものの、極端なものにはならなかったようです。

  • イメージ
    Abe_Reiji-2013さん
    2013/7/6 11:05
    963a48249 33f685dbb Fe67f6233 

    不動産大手3社について見てみると三井不動産は前日比+35円、東急不動産は前日比+8円と日経平均の上昇率を下回っているほか、三菱地所は前日比-7円と日経平均に反して下落しており、3社共に日経平均の動きを下回る結果となっています


    また、3社共に朝の寄り付きの直後から下落基調となっており、日経平均の動きとは異なる形となっています。


    三井不動産は終値が初値と同じ、三菱地所は初値を20円ほど下回る水準へと値を戻しており、U字型の値動きとなりましたが、東急不動産は最後まで初値から下落した水準のまま終わったという違いがあります。


    また、三井不動産と三菱地所は共に大引けの出来高が朝の寄付きよりも大きく本日最大となると共に、三井不動産が14:41の3,175円から終値の3,200円へ約0.8%の25円、三菱地所が14:42の2,850円から終値の2,873円へ約0.8%の23円と大引け直前の日経平均の急上昇に寄与する形となっており、大引けでの買い方の買い上がりの対象となったと推測されます。

コメントを書く
コメントを投稿するには、ログイン(無料会員登録)が必要です。