富士山の環境保全や安全対策に充てる登山者負担金、いわゆる「入山料」について、静岡、山梨両県は、七月下旬~八月上旬の十日間、千円の協力金で試行する見通しとなった。
両県の有識者による富士山世界文化遺産協議会の専門委員会が十四日、東京都内で開いた初会合で案を決めた。六月末の作業部会で正式決定する。
試行期間中の徴収場所は未定だが、山頂を目指す登山者を対象に任意で千円を受け取り、領収書と記念缶バッジを渡す。
各登山道の五合目付近に担当者を配置して登山者へのアンケートも行い、来年夏から入山料を本格導入することへの賛否や適切な金額、用途、実施方法を検証する。