ぎっしーさんのブログ
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08.04.20 犬の気持ち~
今回は、犬の話題2本です。
●ベストセラーの裏側 川口晴「犬と私の10の約束」
(4月16日付 日経夕刊)
『私は10年くらいしか生きられません。だからできるだけ私と一緒にいてください』
思わず、グッとくるメッセージです。ご存知の方も多いでしょうが、「犬と私の10の約束」の記事です。
現在公開中の映画「犬と私の10の約束」は主人公と少女が愛犬ソックスと過ごし、成長していく10年間を描いた。同タイトルの原作小説(文芸春秋、1143円)が昨年7月、いち早く刊行され、13刷43万部に達している。
著者の川口晴氏は映画プロデューサー。脚本家としても活躍する。幼少期の体験を反映したという原作の基になったのは、インターネットを通じて広まった作者不詳の短編詩。「私が年を取っても仲良くしてください」といった10項目にわたる犬の視点から飼い主への願いだ。
原作では、函館を舞台に、主人公とソックスが出会って、心を通わせていく日常が描かれる。大きな事件が起こるわけではないが、要所で短編詩が挿入されて、泣かせどころになっている。
出版社が映画やテレビドラマと連動して広告宣伝を展開し、原作を売り込むメディアミックスは一般的になっている。もっとも、今回は「刊行当初からコンスタントに売れ、映画公開前後でそれほど大きな波がなかった」(文芸春秋第2出版局の金杉安佐子氏)。
むしろ、本自体に映画の企画が同時進行する利点があった。場面に応じた犬のカラー写真をふんだんに盛り込めたからだ。写真は映画のロケ現場で、同時に撮影した。例えば、主人公のそばで、ソックスがさびしそうにする場面では、映画に登場した犬が目を伏せがちにうずくまる写真が本文に添えられている。読者は映像として場面が浮かび、感情移入しやすくなる仕掛けだ。
小説の単行本は口絵として本文の前にまとめて写真やイラストが添えられることが多い。本書は本文と同じページに写真が随時はさまれる珍しいつくりだが、金杉氏が「以前担当していた女性誌でのレイアウトの経験を生かした」という。
動物の愛らしさを伝える場合、文章を重ねるより写真の印象は大きい。映像の力を生かしたベストセラーといえそうだ。
●愛犬にかわいい鑑札 名古屋 足跡やユリ形検討
(4月17日付 日経夕刊)
狂犬病を防ぐため愛犬を登録すると飼い主に交付される「鑑札」の装着率を上げようと、デザインの変更に乗りだす自治体が相次いでいる。全国一律だった規格にある程度の自由が認められたためで、市民からデザインを募集するなど手法はさまざま。迷子になった際の〝身分証明書〟になるだけに、関係者は「かわいらしさで飼い主の関心を高めたい」と話す。
狂犬病は、日本など一部地域を除く世界各地で発生し、年間3万-5万人が死亡する危険な感染症。これを防ぐため、狂犬病予防法は犬を飼う場合、市区町村に登録し、年一回の狂犬病予防注射をすることを義務づけている。登録を証明するのが鑑札で、首輪へ装着しなければならない。
だが、縦3.5センチ、横2.5センチの楕円形の規格は50年以上、全国一律のまま。チワワなど小型犬の流行もあり、「大きすぎる」「かっこ悪いと不評の声も多かった。
愛知県の生活衛生課によると、2006年度に捕獲した犬の数は約3545頭で、飼い主が分からず処分したのは2878頭。同課は「鑑札がないものがほとんど」という。
こうした状況を踏まえ、厚生労働省は鑑札の装着率アップのため昨年3月、「耐久性のある材料で作る」「犬鑑札の文字を入れる」など一定の条件を満たせば「市区町村長が独自に形を決められる」と通知した。
国の動きを受け、名古屋市はホームページでデザインを募集したところ、「犬の足跡」形や市の花である「ユリ」形など9つの案が寄せられた。来年度からの導入を目指し、4月から狂犬病の予防注射会場で飼い主にアンケートを始めており、同市は「多くの愛犬家に装着の義務を知らせるきっかけにしたい」(食品衛生課)と話す。
愛知県も「装着率を上げるため、プレートのデザインを変えるなどの全国のユニークな事例を集めて市区町村に情報提供していく」(生活衛生課)という。
東京都では、新宿区が4月から、犬をかたどったデザインに変更した。大きさや材質は従来の規格と変わらないが、保健所職員が「アクセサリーとしてもおしゃれに」と考案。千代田、台東など5区も同じデザインを使い始めた。
世田谷区は、著名な工業デザイナーが小型犬にも着けやすいよう、法定の大きさの文字を書き込める最小サイズの縦1.8センチ、横3センチの楕円形に考案したものを来年4月から導入する。
●ベストセラーの裏側 川口晴「犬と私の10の約束」
(4月16日付 日経夕刊)
『私は10年くらいしか生きられません。だからできるだけ私と一緒にいてください』
思わず、グッとくるメッセージです。ご存知の方も多いでしょうが、「犬と私の10の約束」の記事です。
現在公開中の映画「犬と私の10の約束」は主人公と少女が愛犬ソックスと過ごし、成長していく10年間を描いた。同タイトルの原作小説(文芸春秋、1143円)が昨年7月、いち早く刊行され、13刷43万部に達している。
著者の川口晴氏は映画プロデューサー。脚本家としても活躍する。幼少期の体験を反映したという原作の基になったのは、インターネットを通じて広まった作者不詳の短編詩。「私が年を取っても仲良くしてください」といった10項目にわたる犬の視点から飼い主への願いだ。
原作では、函館を舞台に、主人公とソックスが出会って、心を通わせていく日常が描かれる。大きな事件が起こるわけではないが、要所で短編詩が挿入されて、泣かせどころになっている。
出版社が映画やテレビドラマと連動して広告宣伝を展開し、原作を売り込むメディアミックスは一般的になっている。もっとも、今回は「刊行当初からコンスタントに売れ、映画公開前後でそれほど大きな波がなかった」(文芸春秋第2出版局の金杉安佐子氏)。
むしろ、本自体に映画の企画が同時進行する利点があった。場面に応じた犬のカラー写真をふんだんに盛り込めたからだ。写真は映画のロケ現場で、同時に撮影した。例えば、主人公のそばで、ソックスがさびしそうにする場面では、映画に登場した犬が目を伏せがちにうずくまる写真が本文に添えられている。読者は映像として場面が浮かび、感情移入しやすくなる仕掛けだ。
小説の単行本は口絵として本文の前にまとめて写真やイラストが添えられることが多い。本書は本文と同じページに写真が随時はさまれる珍しいつくりだが、金杉氏が「以前担当していた女性誌でのレイアウトの経験を生かした」という。
動物の愛らしさを伝える場合、文章を重ねるより写真の印象は大きい。映像の力を生かしたベストセラーといえそうだ。
●愛犬にかわいい鑑札 名古屋 足跡やユリ形検討
(4月17日付 日経夕刊)
狂犬病を防ぐため愛犬を登録すると飼い主に交付される「鑑札」の装着率を上げようと、デザインの変更に乗りだす自治体が相次いでいる。全国一律だった規格にある程度の自由が認められたためで、市民からデザインを募集するなど手法はさまざま。迷子になった際の〝身分証明書〟になるだけに、関係者は「かわいらしさで飼い主の関心を高めたい」と話す。
狂犬病は、日本など一部地域を除く世界各地で発生し、年間3万-5万人が死亡する危険な感染症。これを防ぐため、狂犬病予防法は犬を飼う場合、市区町村に登録し、年一回の狂犬病予防注射をすることを義務づけている。登録を証明するのが鑑札で、首輪へ装着しなければならない。
だが、縦3.5センチ、横2.5センチの楕円形の規格は50年以上、全国一律のまま。チワワなど小型犬の流行もあり、「大きすぎる」「かっこ悪いと不評の声も多かった。
愛知県の生活衛生課によると、2006年度に捕獲した犬の数は約3545頭で、飼い主が分からず処分したのは2878頭。同課は「鑑札がないものがほとんど」という。
こうした状況を踏まえ、厚生労働省は鑑札の装着率アップのため昨年3月、「耐久性のある材料で作る」「犬鑑札の文字を入れる」など一定の条件を満たせば「市区町村長が独自に形を決められる」と通知した。
国の動きを受け、名古屋市はホームページでデザインを募集したところ、「犬の足跡」形や市の花である「ユリ」形など9つの案が寄せられた。来年度からの導入を目指し、4月から狂犬病の予防注射会場で飼い主にアンケートを始めており、同市は「多くの愛犬家に装着の義務を知らせるきっかけにしたい」(食品衛生課)と話す。
愛知県も「装着率を上げるため、プレートのデザインを変えるなどの全国のユニークな事例を集めて市区町村に情報提供していく」(生活衛生課)という。
東京都では、新宿区が4月から、犬をかたどったデザインに変更した。大きさや材質は従来の規格と変わらないが、保健所職員が「アクセサリーとしてもおしゃれに」と考案。千代田、台東など5区も同じデザインを使い始めた。
世田谷区は、著名な工業デザイナーが小型犬にも着けやすいよう、法定の大きさの文字を書き込める最小サイズの縦1.8センチ、横3センチの楕円形に考案したものを来年4月から導入する。
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すんごいくつろいでいますね。(^ ^)
それにしても、自治体も鑑札を普及させようと色々アイディアを練っているんですね。
首輪に鑑札を付けたイヌはあまり見かけた記憶がないのですが、アクセサリー感覚で普及する良いですね。
コメント遅くなりまして失礼しました。
>写真はマシュ君でしょうか。
すんごいくつろいでいますね。(^ ^)
くつろぎすぎて、やや、生意気?になってまいりました。
>首輪に鑑札を付けたイヌはあまり見かけた記憶がないのですが、アクセサリー感覚で普及する良いですね。
企業が商品を開発するのと一緒で、いかに、ニーズにあったものでファッション性や機能性を高めるかが重要ですよね。やっぱり。
マシュー君ちょっと見ないうちに成長したんじゃないですか!
>『私は10年くらいしか生きられません。だからできるだけ私と一緒にいてください』
ぐっときますね。。。
実家で両親が犬を飼っていたので、思い出しちゃいます。
私が家を離れても、実家に帰ってくると毎日のように遊んで
東京に帰るときに悲しいカオをするんですよね(+_+)
1年に一回なのに毎年私のことを覚えていてくれるんで。
>マシュー君ちょっと見ないうちに成長したんじゃないですか!
図々しいくらい成長しました。
>ぐっときますね。。。
実家で両親が犬を飼っていたので、思い出しちゃいます。
みやまなさんも、ぐっときましたか。私もこのメッセージはぐっときて思わず日記書いたしだいです。言葉が話せない分、犬はなんともいえない表情をしますものね。