作家の佐野洋氏が死去 推理小説界の重鎮

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 死去した佐野洋氏=2009年撮影


 推理小説界の重鎮で、ミステリー評論でも知られた作家の佐野洋(さの・よう、本名丸山一郎=まるやま・いちろう)氏が27日午後9時25分、肺炎のため川崎市麻生区の病院で死去した。84歳。東京都出身。葬儀・告別式は故人の遺志で行わない。

 東大文学部在学中に詩人の大岡信さん、作家の故日野啓三さんらと同人雑誌「現代文学」を創刊。卒業後は新聞記者の傍ら推理小説を執筆。1959年に新聞社を退社、「一本の鉛」などの作品で松本清張に続く社会派推理小説の書き手として注目された。

 日本推理作家協会理事長を務め、97年に日本ミステリー文学大賞、2009年に菊池寛賞が贈られた。


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