ジュネーブで開催されているNPT(核拡散防止条約)再検討会議の準備委員会で、核の不使用をうたった共同声明が発表されました。会議には唯一の被爆国である日本も参加していますが、共同声明には賛同しませんでした。
共同声明は南アフリカが提出したもので、「いかなる状況下でも核兵器が再び使用されないことが人類の共存のためになる」「核兵器の不使用は核廃絶によってのみ実現できる」などがうたわれています。70か国以上が共同声明に賛同したということですが、唯一の被爆国である日本は賛同しませんでした。
準備委員会が始まる前に、共同声明に賛同するスイスが日本に賛同するよう求めていたということです。
外交関係者によると、今回賛同を見送った理由について「“いかなる状況下においても”との文言があったが、日本を取り巻く安全保障状況を考えると、少しふさわしい表現ではないのではないかということで、見送ることを決めた」としています。