川重と三井造船が統合協議 売上高１兆８千億円

[arama-さん]

　造船・重機大手の川崎重工業と三井造船が経営統合交渉に向けた事前協議に入ったことが２２日、分かった。交渉が順調に進めば、連結売上高は１兆８千億円超となり、最大手の三菱重工業に次ぐ巨大企業になる。造船業界は世界的な需要低迷で事業環境が厳しい。プラントなど幅広い分野で両社の力を結集し、世界市場での成長を目指す。

　川崎重工業の造船部門は中国に合弁で造船所を構えるなど海外展開をいち早く進め、技術力とコスト競争力に強みを持つ。

　三井造船は洋上の石油・ガス田開発などで高い技術力を持つ。ただ造船部門の比率が高く、造船需要の減少が経営を直撃。事業多角化が課題とされてきた。