【香港支局】中国の鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)感染者数は14日、河南省で2人増、上海3人増、浙江省4人増、江蘇省2人増の計11人増となり、上海では感染が確認された3人のうち2人が死亡し、感染者数は中国内で60人に拡大した。
上海市衛生局は同日午後4時(日本時間同5時)、同市内で新たに男性3人が感染し、そのうち73歳の男性と54歳の男性の2人が死亡したことを発表。上海での死者数は9人となった。
浙江省衛生局では同日午前11時30分(日本時間午後0時30分)、同省内で新たに4人が感染したことを発表。浙江省では感染者が13人(うち2人死亡)となった。
河南省衛生局も同日、開封市の調理師男性(34)と周口市の農民男性(65)の2人が鳥インフルエンザ(H7N9)に感染したと発表。感染した開封市尉氏県で調理師をしている男性は9日から集中治療室で治療を受けており、感染した周口市川匯区の農民男性は10日から発熱し、日ごろから家禽類を直接取り扱う機会が多かったという。
河南省で鳥インフルエンザ感染者が出たのは初めて。13日に首都北京で初感染者が確認されたことに続き、中国東部だけでなく2市4省に拡大している。現時点で中国内での感染者数は60人、死者13人となった。内訳は上海市が24人(9人死亡)、江蘇省16人(1人死亡)、安徽省2人(1人死亡)、浙江省15人(2人死亡)、北京1人、河南省2人となっている。
2013/4/14 21:09
上海から北京に広がって行くと、人口的にも多いのでさらなる拡大懸念される