佐賀県は10日、県北部の60代の農業男性が、マダニが媒介するウイルス性感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」で昨年6月下旬に死亡していたと発表した。厚生労働省によると、同省が情報収集を始めた今年1月以降、国内での死亡確認は7人目。
県によると、国立感染症研究所(東京)が今月8日、男性の検体からSFTSウイルスを確認した。男性にはダニにかまれた傷は確認されておらず、最近の海外渡航もない。
男性は昨年6月中旬に具合が悪くなり自宅療養をしていたが、発熱などの症状を訴えて佐賀県唐津市内の医療機関に入院。同月下旬に死亡した。