「一.凡そ用兵の法は、国を全うするを上と為し 国を破るはこれに次ぐ」
つまり 戦わずして勝つ。
【孫子の兵法 三 謀攻篇 】
数千年前の中国(春秋戦国時代)に書かれ今もなお愛読され、
企業の経営戦略にも応用される、孫子の兵法の一節です。
競合他社や市場を荒らさずに手に入れるのが最上の策であり、
企業間の競争によって市場を奪うのは次善の策にすぎません。
縄張り意識が強い葬儀関連業界においては、なおさらです。
【陸奥の 真の王者】
東北の地に、この戦略を地で行く上場企業あります。
「6060 こころネット」です。
1.福島県伊達市で創業し、石材販売業を中心とし、BtoBに強い「カンノ・グループ」
2.福島県福島市で創業し、葬祭を中心とし、BtoCに強い「アイトゥアイ・グループ」
平成16(2004)年に、「カンノ・グループ」が葬祭業に進出した際に、
近隣の「アイトゥアイ・グループ」と競争するよりも、協業したほうが良いという話になり、
翌平成17(2005)年、両者の経営統合によって設立されました。
資本としては、「カンノ・グループ」の色が強いですが、
ブランド名として「たまのや」を使用したことは、非常に良かったと思います。
売上の6割弱を占める葬祭事業は、自社受注の他にJAからも受注。
ここでも、葬儀施行ノウハウを持つこころネット、
顧客基盤を持つJAが協業するメリットが存在します。
BtoBを手掛ける「カンノ・トレーディング」は各地の葬儀業界にコネクションを
持っているでしょう。
そして今、郡山市に地盤を持つ郡山グランドホテルを買収し、
テリトリー外への本格的進出を行います。
【情報戦の大切さ】
1年くらい前の記事ですが
震災特需で過去最高益、福島県の葬儀会社こころネットが上場-市況かぶ全力2階建
情報戦というか解釈の問題ですね。
こころネットのテリトリーは、福島原発からも遠く、津波の被害もない
中通り、会津地方。
なにはともあれ、いい話で市況株全力2階建てに取り上げられたらいーなー。