私のようなオヤジでも奇特なやさしい若人がいるのもんで、たまに吞みに誘ってくれる。
まあ、会費を多く出すのでそれを狙って誘ってくれるのだろう。
リーマン時代でも部下を引き連れて吞んだ経験があるので、それの延長のようものだ。
今回はどうも合コンのようだ。最初は遠慮したのだが、合コンの経験がない事、
それに大手ではないが、人事の仕事の経験があるというウリ（こんな事はウリなるとは）
マスコミ等で学生サン達が就活で悪戦苦闘している昨今、大人からのアドバイスが欲しいらしい。
わたしのような者が助言などできるとは思わないが、漫才でいうツカミってやつだろう。
それにひとり欠員（これが一番の理由）があるということらしい。
ともかく行く羽目になった。
集まった連中はサークルの男子を中心に5人、女性軍は5人の予定が4人になってしまった。
自分は遠慮するよって言ったのだが、アンタがウリなんだからいてもらわないと困るという。
いつも早めに退散するので、ツカミが終えたら失敬するということで話がまとまる。
剽軽者がホスト役、お笑い系が女性軍をリラックスさせて場を和ませる。
涙ぐましい努力でトークを駆使し女性達を笑わせる、私の若い時なんか目ではない。
その努力を学業に活かせれば、もっとAが取れますよ。
ちょっと間があくと、自分の出番になる。人事の時の面接の話をしながら、カタイ話になると
お笑い担当がチャチャを入れる、それが絶妙なタイミングなのだ。
彼女達も質問をしてくれて、雰囲気を壊さなかった。座る場所も男女バラバラになり、話も盛り上がる。
まあまあ楽しくなった頃、携帯のバイブが。J君からだった。
合コンもまだまだ途中だが、いつものように失敬する時間だ。これから彼に会いに行く。
こんばんは！
