赤三兵形成だが、短期的には利益確定売り優勢か
東京市場は米国景気の減速懸念から輸出関連株が手掛けづらい上、米金融機関の決算発表を控え指数面での上値は限定的か。週末のG7財務相・中央銀行総裁会議を前に為替動向を睨んだ神経質な展開が想定され、利益確定売りが強まる局面もあろう。
4日の米国市場はまちまちの動きとなった。3月の雇用統計で非農業部門雇用者数が前月比8万人減少となり、3カ月連続でマイナスとなったことが嫌気された。さらに、JPモルガン・チェースによるシティグループの収益見通し引き下げなどもあり、NYダウは一時、100ドル近く下げる場面が見られた。ただ、原油価格上昇を受けてエネルギー関連に見直し買いが入ったほか、ハイテク株が堅調に推移。結局、NYダウは小幅安にとどまり、ナスダックは続伸となった。
東京市場は模様眺めの展開が続きそうだ。日経平均は3月17日の安値以降、金融不安の後退を背景に戻り歩調を強めているが、戻り売りが強まる水準に差し掛かっている。
今週以降は企業業績に関心が向かいそうだ。外部環境がやや落ち着きを取り戻しているだけに、市場予想を上回る見通しとなった場合の株価の反応が注目される。また、米国でも非鉄大手アルコアを皮切りに1-3月期の決算発表がスタートする。主要500社ベースの純利益は3四半期連続で減少する見通しであるが、市場予想ほどの悪化が見られなければ、マクロ指標による緩やかな景気減速を織り込み始めている状況だけに、直近の反発基調をさらに強める動きになることが想定される。
テクニカル面では前日の陽線にはらむ動きとなり、酒田足で売りシグナルとされる、はらみの寄せ線(十字足)を形成した。週足では3週連続の陽線形成となり、買いシグナルとされる赤三兵が完成。13週移動平均線に短期的には上値を抑えられる可能性はあるが、当面は利益確定売りをこなしながら、26週移動平均線に向けた動きが期待できよう。
上値メドは、3日高値の13389円や75日移動平均線の13617円前後。一方で、下値メドは3日安値13137円や5日移動平均線、一目均衡表の転換線の12910円などが考えられる。