週末のNYは小反落で12609.42(‐16.61)。雇用統計は8万人減少、失業率も上昇、アメリカ経済の景気後退は鮮明である。一目均衡表日足では、ちょうど雲の上限12669にかかって押しもどされている。2月27日の前の高値12756は抜けられずにちょうとぴたりとふたされている感じ。日足のRCIは天井なので、よほどいいニュースがないと目先はこのあたりで下降する可能性がある。週足はまだ雲の下基準線の下であり、本格的にもどりの局面とはいえないものの、RCIも上昇中でMACDにも底打ちの感じはでてきている。月足をみると大局的には、下値はかなり堅いようだが、月足転換線12916あたりをこしてこないと、上昇トレンドとはいえないから、結局、月足の基準線12440を守れるかどうかというところなのであろう。
ドル円はかなりドル高にもどしてきていて、日足基準線101.16を超してきている。だが基準線は円安方向に向いているし、RCIは天井をうっており、どんどんドル高が進行する感じではない。週足基準線は106.79でずっと上、現在の水準は週足の転換線102.06がらみであり、本格的にドル高トレンドへ動くとはまだ思えない。
NYも為替もやや気迷いなので、日経平均もやや頭うちになりつつある。13293が終値だが、日足は雲の下限13523に近づいておさえられた感じである。去年からのトレンドラインを頭一つぬけたのだが、基準線はまだしたむきだし、日足のRCIも完全に天井をうっているので、買いあがってゆく力は乏しそう。週足も転換線をこえたところで、基準線はまだずっと上である。ただ先週の大きな陽線は、底入れのシグナルかも知れないので心強い。
全体にやはり4月のアメリカの決算を見極めないと気迷いは終わらないのではないだろうか。