縛られてないってば。(※タイトルへの自己ツッコミ。)
さて、前回
http://minkabu.jp/blog/show/497391
の続き。
語弊を恐れずに言えば、通貨に高いも安いもない。
例えば、ビッグマック指数というものがある
各国の購買力を測り、通貨の割安・割高を計れるという指数だ。
アメリカでビッグマックが円換算で300円、日本で280円で売られていたら、
「日本円の方が安くビッグマックを買える → 本来はもっと円高であるべき」
という発想。
(response)
http://response.jp/article/2013/02/08/190785.html
しかし、そもそもコストが違う。
分かりやすいところでは、牛肉や小麦が安く手に入る国とそうでない国がある。
そしてマーケティング上の理由から安めにビックマックを提供している地域と
少々ぼったくってもよく売れる地域とでは価格に差があって当然。
(だって、日本は円で統一されているのに、地域によって値段が違う!)
さらに言えば、高インフレでもない限り
その国の物価によってコロコロ値段を変えていたらどうなるだろう?
客は戸惑い最悪の場合、客離れになる
つまりビッグマック指数もあくまで目安程度。
ビッグマック指数からして、この通貨は割安…なんてのも、ナンセンスだ。
「ビッグマック指数でみれば、あなたの国の通貨は安すぎる」
と言われれば、こう言うしかない。
「おいおい、ビッグマックの文句はドナルドにでも言ってくれよ。」
www.youtube.com/watch?v=DcYXSOtl1Zw
…だめだ、彼に何を言っても通用しなそうだ
実質実効為替レートもあるが、それも絶対的な基準ではない。
例えば、ある国でインフレが起きて、それを先回りするかたちで通貨安が起きたら、
実質実効為替レートを参考に売買しても、利益になりそうもない。
だから、通貨の割安・割高を判断するのは難しい。
需要と供給、物価、金利、経済力、そして思惑…
様々な事柄が結びつき、売りと買いの接点で価格が決まる。
ハンバーガーや過去の値段だけで決まりやしない。