豊丘村神稲の森田弘さん（９４）の自宅近くにある柿畑で、フクジュソウの花が見頃を迎えている。このところの陽気で開花が進み、穏やかな冬の日差しを浴びた花びらが黄金色に輝いている。
南向きの傾斜地約３アールに植わるフクジュソウは約３千株。森田さんが４０年ほど前から、株分けするなどして育てている。「花が少ないこの時季に咲いてくれる貴重な花」と森田さん。「厳しい寒さや雪をものともせずにかれんな花を咲かせる。その力強さが魅力です」と語った。
日当たりが良い場所の開花は、例年通り昨年１２月中旬に始まったものの、建物の陰にはまだ堅いつぼみが残っている。このままの陽気が続けば、今月１０日ごろに満開となり、同下旬ごろまで花を楽しめるという。
