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【書評】『私はフーイー 沖縄怪談短篇集』恒川光太郎著



記事によると、新刊が出ると同時に必ず買ってしまう作家に、恒川光太郎がいる。特に本作は、角川ホラー小説大賞を受賞してデビューし、幻想と現実が交差する作風で知られる恒川が、怪談専門誌『幽』に連載した作品を中心にまとめた「沖縄怪談」の短篇集とあって、恒川ファンならずとも、見逃せない一冊だ。

見たり、意識を向けたり、名を口にすることすら危険だという精霊「ヨマブリ」や、木々に無数の古靴をぶらさげている妖怪「クームン」、蛸(たこ)のような触手を持ち、人間の精神を蝕(むしば)む怪物「ニョラ」。恒川の描く異界の者たちは、これまで日本の別の地域や西欧の文学で見聞きした、どの霊や魔物ともちがう。恒川はすでに、沖縄で10年以上暮らしているという。そんな恒川が肌で感じた土地独特の文化や風土から生まれた「怪談」には、ぞくっとするほどの迫真性がある。

死体の入った甕(かめ)が並ぶ古い墓や、「昭和になってほどない頃」もまだ走っていたという「お化け電車」も、ふしぎなほどリアリティーを持っている。中でも、表題作でもある「私はフーイー」は、沖縄の現実の歴史と異界が融合した、美しく恐ろしい物語だとのことです。



内容紹介 発売日: 2012/11/30

転生を繰り返す少女フーイーが見た島の歴史と運命とは――

日本ホラー小説大賞受賞のデビュー作『夜市』が直木賞候補になり、その後も山本周五郎賞や吉川英治文学新人賞にノミネートされる注目作家である著者が、デビュー前から長らく住んでいる沖縄を初めてメインの題材にした短篇集。

在住の作家ならではの、沖縄文化の描写と息遣いにあふれている。怖さと不思議な心地よさが同居する、沖縄幻想譚全7篇。






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