卵を保護するオセレイテッドアイスフィッシュ(葛西臨海水族園提供)

葛西臨海水族園(東京都江戸川区)は18日までに、南極海に生息するコオリウオ科の魚「オセレイテッドアイスフィッシュ」の産卵に世界で初めて成功した。
水族園によると、コオリウオ科の魚は南極海周辺に生息。成長すると体長50センチほどになる。脊椎動物で唯一、ヘモグロビンがなく血液が無色透明という特徴がある。世界でも飼育例がほとんどなく、詳しい生態が分かっていない。
2011年に南極海でオキアミ漁をしていた漁船の網にかかった。水族園がつがいを譲り受け、飼育していた。昨年12月下旬から繁殖期に入り、ことし1月12日に産卵した。