11日午前の東京外国為替市場の円相場は、日銀が追加金融緩和に踏み切るとの観測などから円が売られて一時1ドル=89円台前半をつけ、2010年6月以来、約2年半ぶりの円安水準となった。これを好感して東京株式市場では買いが広がり、日経平均株価(225種)は一時1万800円台を回復、11年2月以来の高値を記録した。
政府が総額20兆2千億円に上る緊急経済対策を決定したことを受け、為替市場ではデフレ脱却や円高修正を目指す政府に呼応する形で、日銀が21、22両日に開く金融政策決定会合で追加金融緩和に踏み切るとの見方が強まった。