底値固めできるか

しばらく朝方にNYをみてから書いていたのだが、時間的な余裕がなくなってきたので、またNYまえの晩に書くことしたい。

昨日も書いたが、日足のNYダウはすでに、雲の下限、基準線、転換線をいずれも割り、RCIはすでにぐいっと下降し始めているので日足では下向き。今晩からでてくるISMの指数や雇用指数、金融機関の決算を待っているのだろうが、月足は長い下ひげを二本つけているものの、基準線をわって上値をきりさげているので、長期トレンドもまだ下げ止まったとはいえないであろう。

為替はいまのところ小動き。99円の日足転換線と101円の基準線の間でもみあっている感じだ。日足のMACD,RCIは上昇しているのでもう少しドル高円安へのトライはあるかもしれないが、基準線をぬける勢いがあるようにはみえない。一方週足月足は円高基調かわらずだが、月も週もRCIは底なので、円をどっと買う勢いも乏しそうだ。結局アメリカ経済とドルへの信任はなくなっているが、買い込めるほど円も魅力がないということか。

 そんな中今日の日経平均は、130.88あげて12656.42。ダウが小幅あがったので少し安心したのか戻ってきたが、昨日売りすぎたむきの買い戻しにすぎないかもしれない。日銀短観は悪かったが、それにはあまり反応せず、織り込みずみということなのだろうか。だが、エコノミストは、いっせいに短観の中身が悪いと指摘している。一つは為替の想定レートが109円で、現状から10円も円安。為替の動きが激しくてタイムラグが生じたので仕方がないが、この水準までドルがすぐに戻るとはなかなか思えないので、短観での業績見通しは極めて甘く、為替の現状から見るとさらに大きく業績が下ぶれすると考える必要がある。先行指標である設備投資も予想より悪化し、企業の見通しが相当に厳しいことを物語っている、という。一目均衡表でみると、今日の上げでは昨日の下げを取り戻すことができていないし、12898の基準線にもとどいていない。まだ上にのびてゆく勢いは乏しい。日足のRCIは89まで上昇しており、そろそろ天井にぶつかる感じである。ただ月足ではRCIは完全に底値であり、雲の下限にも近づいており、ここからさらにどっと下げるには相当なエネルギーを要する気もする。この水準で4月のアメリカの金融機関の決算を乗り越えられかどうか、で次の展開がきまってくるのではないか。
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