ユリウスさんのブログ
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自民党の圧勝 - 新政権に望むこと
選挙結果(Web刊、日経新聞より)
第46回衆議院選挙は、自民党の圧勝(119→294)、民主党の惨敗(230→57)、新しい第3極(維新11→54、みんな8→18))の芽がでて終わりました。
選挙とはつくづく消去法で選ぶものなんだと実感しましたね。自民党が魅力溢れた党に再生したとは思いませんが、民主党には入れたくない人が多かったのではないでしょうか。
翔年は「脱原発」や「卒原発」を呪文のように唱える一派がそれほど躍進しなかったことに安堵しています。原発に依存するにせよ、依存しないにせよ、2,3年かけて長期のエネルギー政策のシュミレーションを行い、次期政権には国民に将来のわが国の姿をキチンと示した上で判断を下すよう求めたいと手思っています。
「エネルギー政策」
話が飛びますが、マイクロソフトの創業者にして、「ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団」のオーナー、ビルゲイツ氏は原子力について、日本人に向かってこう語っています。(WiLL紙より)
「エネルギーとはまさに全ての人間活動の中枢に位置しているものであると考えています。財団の仕事や貧困層(の生活改善)に専念するようになって、私は技術革新によって彼等の生活を改善できる可能性に注目するようになりました。」
「新しいイノベーション(技術革新)を展開させていくには実際のところ、非常に長い時間が必要となることを考慮すると、イノベーター(革新者)に対するインセンティブ(刺激)により、新しい取り組みに十分な財源を供給することが難しくなる事態もよく起こります。」
「原子力分野における試みに関しては、設計の革新的改良のレベルは、期待されるほど早いペースでは進展し得ない。」
「私がはっきりと認識しているのは、原子力にはとてつもない可能性があるということです。」
「私は将来の原子炉は、米国は勿論、フランス、日本、さらにインドや中国やその他、多数の先進国の技術を融合して設計されるようになると考えています。」
エネルギーに関して、グローバルな視点、技術の進歩、貧困層の生活改善にまで目配りし言及しているのはさすがと敬服します。
翔年は「知性なき安全至上主義」は嫌いです。物には両面があるからです。メリット、デメリットの比較考量がなければ、ただの夢物語かそれこそ神話にすぎませんから。
「経済政策」と「年金・医療改革」
デフレ脱却のための経済政策は大切です。これは難問で翔年には正解が見えません。安倍自民党総裁の言う金融政策で上手くいくとも思えません。日銀の独立性を損なうような法改正はして欲しくありません。
世界経済の中の日本という位置づけで、経済政策の立案には日本人の知恵の結集をはかっていただきたいと思います。バラマキ政策やバラ色の未来を描くよりもむしろ、国民に現実認識を促し、痛みを伴う改革を説く誠実な政治家の出現を願っています。TPPはその試金石になると思います。
「(人生に)お金よりもっと大切なものがある。問題は唯一、それら全てにお金がかかるということだ。」
There are more important things (in life) than money --- the only trouble is they all cost maney.
「安全保障問題」
中国や韓国との領土問題は直ぐに片付けようとすると失敗します。北朝鮮問題もやっかいです。しかし、国民の感情的な「愛国心」に訴えすぎても危険です。適切な外交政策はグローバルな視点を抜きにしては語ることはできません。経済領域のみならず、軍事・安全保障や文化、情報、テクノロジー、エコロジー等多次元的なレベルで進むのがグローバル化だからです。国家としての境界内の国土は守るとしても、その他の領域では国際社会の一員として、信頼され、尊敬される政策を国として持つべき時がきたのではないでしょうか。
「感情的愛国主義」も「知性なき平和至上主義」も翔年は嫌いです。この問題こそ、国民的議論が必要だと思います。国の安全保障問題の議論を深めていけば、必ず憲法問題にゆきつくはずです。第3極を交えた国会論戦に期待します。
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