中央道・笹子トンネルで天井板が崩落し9人が死亡した事故を受けて実施された緊急点検で、国土交通省は事故が起きていない笹子トンネルの下り線でもアンカーボルトの不具合が632か所見つかったと発表しました。
緊急点検は、中央道・笹子トンネル上り線で天井板が崩落し9人が死亡した事故を受け、同じ吊り天井式の構造をもつ全国の60のトンネルを対象に行われたものです。
点検の結果、事故が起きていない笹子トンネルの下り線でも、天井板を吊り下げる「アンカーボルト」について、ゆるみなどの不具合が632か所見つかりました。このうち、手で引っ張ったり打音検査を行うとボルトが抜けたものが2か所あったということです。
この下りトンネルでは、通行止めを年内に解消するために天井板を撤去する工事が始まっています。