事故現場を検証し、中央自動車道上り線の笹子トンネルから出る山梨県警の捜査員ら(左下)=4日午後、山梨県大月市

中央自動車道笹子トンネルの天井板崩落事故で、山梨県警の現場検証の結果、本体天井部のコンクリートから脱落したつり金具の「アンカーボルト」にさびなどの腐食した痕跡が見つかったことが11日、捜査関係者への取材で分かった。
コンクリートに固定する接着剤に覆われたまま落下したボルトがあったことも判明。中日本高速道路はトンネル開通から35年間、交換した記録はないとしており、ボルトや接着剤の劣化で崩落した疑いが浮上している。
山梨県警は業務上過失致死傷容疑で現場検証を続けており、ボルトを鑑定して強度などを調べ、子会社社員らから保守点検の方法などを任意で聴取している。