現在2012年12月11日 AM 4:28
取引中の米国株式市場ですが
ダウ工業株30種 13175.50 (+20.37)
ナスダック総合 2985.73 (+7.69)
尚、CME日経平均(円建て)は 9520円 となっております。
アメリカは寄り付きから堅調ですが、上値も重い展開。
調整は一旦終了したかに見える動きですが、かといって上値を買い上がるような水準でもないといったところ。
もうクリスマス休暇前で商いも減ってきますが、財政の崖とFOMCを控えて逡巡しているようです。
また、イタリアでモンティ首相が就任一年弱で辞任を発表。
これにより、イタリアの銀行株が急落し10年債利回りも急上昇しました。
堅調な動きを見せる欧州勢の中、イタリアのみ大幅に下落するという憂き目に。
一時このニュースを受けてユーロ安が急伸しましたが、現在は持ち直しております。
欧州危機は現在安定したかのような報道が多いですが、問題はまだ完全に解決した訳ではありません。
どこかでまた問題が再燃してくることを想定しておいた方がいいでしょう。
そして昨日の東京株式市場も寄り付きこそ強かったものの、結果的に寄り天となりました。
日本も選挙が控えておりますし、動きにくいところ。売買代金も久々の一兆円割れとなりました。
日経平均 日足チャート
個別銘柄で気になったのは3436 SUMCOです。
SUMCOは先週末7日の引け後に下方修正を発表しましたが昨日、S高で引けております。
3436 SUMCO 日足チャート
SUMCOと言えば半導体を代表する銘柄です。
他の半導体セクターの銘柄にも波及するか?と監視しておりましたが、
8035 東京エレクトロン、6857 アドバンテスト、4063 信越化学などの同一セクター全体が盛り上がるわけでもありませんでした。
しかしSUMCOのように大幅に下落をしている水準で空売りを入れるのは、控えた方がいいですね。
半導体セクターは業績の先行きが不安視されておりますから、決算前に悪決算を見越して空売りするような方もいらっしゃったと思います。しかし、同社の株価は既に大幅に下げており、そこから保ち合いになっておりました。
そういった水準から悪決算を発表してもアク抜けとなるようなケースが多いですし、下方修正を発表しても想定よりも業績が良ければ、株価は一気に急伸します。
セクターを代表する銘柄の株価がかつてないほど大幅に下落しており、その上メディアがそのセクターの不振ぶりを大きく報じるようになると、往々にしてその辺が底だったりします。
皆が悲観しているとき、一緒になって悲観する前に冷静になって値動きを観ましょう。