笹子トンネルに向かう下り線(左)が通行止めになっている、山梨県の中央自動車道大月インターチェンジ付近

9人が死亡、2人が重軽傷を負った中央自動車道笹子トンネル(山梨県)の天井板崩落事故で、国土交通省と中日本高速道路(名古屋市)は8日、事故が起きていない下り線トンネル(全長約4・7キロ)でもボルトやナットの緩みが見つかり、天井板を全て撤去すると発表した。中日本高速は9日に天井板の撤去工事を始め、下り線の2車線を対面通行にする形で年内の仮復旧を目指す。
中日本高速は、下り線の不具合について「詳細は12日に国交省に報告する」と説明。撤去については、補修や原因調査より仮復旧を優先させるため、としている。
(共同)