◆水筒に「第2回高等学校野球大会」の文字
伸縮式の器(右手前)が付いている水筒
六十三年前の選抜高校野球大会の記念品とみられる水筒が、静岡市内で見つかった。収集した同市清水区の民間施設「由比宿東海道あかりの博物館」の片山光男館長は「主催新聞社の名前も入っており、関係者に記念に配られたものではないか」と話している。
水筒は、片山さんが市内で開かれたフリーマーケットで見つけた。ブリキ製で縦一四・五センチ、横一〇センチ、厚さ二センチの直方体。上部にキャップ付きの水の注入口と飲み口があり、背面には伸縮式の器が埋め込まれている。
水筒に刻まれた大会名の文字
選抜は一九二四年に中等学校大会として始まり、学制改革に伴い四八年から高等学校大会となった。水筒には、四九年の開催を示す「第二回選抜高等学校野球大会記念」と刻まれている。
製造元や配布先など由来は不明。片山さんは「懐かしいと思う人がいるかもしれない。県内の野球団体などで展示してもらえれば」と期待している。