天井板崩落事故から一夜明けた、中央自動車道上り線の笹子トンネル出口付近。左は下り線=3日午前8時31分、山梨県大月市

山梨県大月市と甲州市にまたがる中央自動車道の笹子トンネル天井板崩落事故で、県警は3日、ワゴン車から5人の遺体、別の乗用車内で3人の遺体を確認した。冷凍冷蔵トラック内で1人が死亡しており、死者は9人となった。
中日本高速道路は3日午前の記者会見で、トンネル本体上部の天井と、天井板を支えるつり金具とをつなぐ直径1・6センチのボルトがコンクリートから抜けている箇所があったとして「大きな原因は老朽化と考えられる」と説明。ボルトやつり金具のさび、天井のコンクリート部分の経年劣化などの可能性を挙げた。