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大同特殊鋼 大雨のたびに名古屋港に汚染水流出 

 大同特殊鋼知多工場(愛知県東海市)で8月、強アルカリ性の汚染水が名古屋港に流れ出た問題で、同社は12日、汚染水は県の環境基準の100倍の高濃度で、少なくとも昨年1月から大雨のたびに流出していたと新たに発表した。

 同社によると汚染水は、鋼を精製した後に工場敷地内に野積みしていた残りかすの石灰成分と、雨水が化学反応して発生。一時的に構内の池にため、浄化処理して工場内で利用していた。しかし、大雨で処理能力を超えると池の水があふれ、雨水を排出する管に混入して名古屋港に流れ出ていた。

 流出は月1、2回、毎回300トンほどで、アルカリ濃度は愛知県が排出基準として定める水素イオン指数(pH)8・5の100倍を超えていたが、港に流す際に水質検査をしていなかった。汚染水処理の配管ルートを変える工事を9月に終え、現在流出は止まっている。港内の魚や人体への影響は不明という。

 会見した西村司工場長は「地域の皆さまにご迷惑をかけ申し訳ない。排水の水質チェックを徹底するなど再発防止に努める」と謝罪した。

 大同特殊鋼は8月の問題発覚当初、雨で地下に染み出たアルカリ水が配管の隙間を伝って海に流出したと説明したが、その後の調査で大規模な汚染が判明した。

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