天地人さんのブログ

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国際計測器 2013年3月期 中間決算発表

昨日発表された7722 国際計測器の中間決算をチェックします(→リンク)。残念ながら、決算と同時に業績予想を下方修正&減配も発表されました(→リンク)。

まずは下方修正の内容から。。。

修正前 → 売上;110.0億 営利;17.0億 経利;16.5億 当期純利;8.8億
修正後 → 売上;105.0億 営利;12.0億 経利;11.0億 当期純利;6.2億

中間期で特に営業利益が期初予想に対して大幅未達となったため、通期の予想を見直してきました。売上高の減少(為替影響も含む)、原価率の上昇、為替差損の発生が理由となっています。この会社は海外比率が少ないとは言え、円高とコスト上昇というのは日本の製造業が今苦しんでいる構造その物ですね。。。

続いて、中間決算の内容をチェック。

2013中         売上;45.3億 営利;2.0億 経利;1.0億  当期純利;0.6億
2013通(予想) 売上;105.0億 営利;12.0億  経利;11.0億  当期純利;6.2億
2012中(前年)売上;43.1億 営利;2.1億  経利;1.5億  当期純利;0.7億

中間期では売上が前年同期比5.1%増、営業利益は6.5%減で増収減益、結局1Qから状況は好転せず減益になってしまったんですね。そして、下期は原価低減、コスト低減の活動をして減収ながら増益を目指しますという事のようです。営業利益が期初予想より減少したため、期末配当を25円→15円に減配。まあ致し方ない所ではありますが、厳しいですな。

恒例の受注高、受注残高をチェックしておきますと、

受注高;35.7億→26.5億→25.2億→18.6億⇒26.3億→30.0億
受注残高;82.1億→80.7億→79.5億→58.9億⇒67.3億→69.1億

竹島問題や尖閣問題による韓国、中国との関係悪化があったり、それによる国内自動車メーカーの販売影響があったり、直接的、間接的に影響が出そうな状況化だったので心配していましたが、2Qの受注自体は好調だったようで一安心です。ただ、ここが売っているのは工場設備なので、何四半期か遅れて影響が出てくる可能性もあるんですよね。自動車メーカーや自動車部品メーカーの業績にもちょっと注意を払っておいた方が良さそうです。

株価は1Qの頃と変わらず、600円台から700円台の間を行ったり来たりしていましたが、今回の下方修正で500円台もありそうですね。安くなったら買い増すかどうかですが、ちょっと今自動車関連産業に投資するリスクは取れないかなあという感じがするので、今持っている分だけホールドして様子見かなと考えています。
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