【信用売りつなぎ】

[【HTS】さん]

【信用売りつなぎ】信用売り（空売り）は本来、持っている現物株式の下げに対する売りヘッジ（保険）をするためにそのシステムができたもの。「信用売りつなぎ」とは、手持ちの現物株と同銘柄を信用売り（空売り）した状態をいう。単独の信用売り（空売り）とは全く意味が違う。「信用売りつなぎ」のトレード方法の一例を紹介する。手持ちの現物株は絶対に売らず、株価が下がると思ったら「信用売りつなぎ」をして、株価が下がったところで「信用売りつなぎ」を買い戻し（信用返済買い）、また、再び株価が上がったら「信用売りつなぎ」を単純に繰り返す。その結果、現金が手元に入るため、実質的に手持ち現物株の買値をコストダウンした効果が得られる。万一、高値だと思って「信用売りつなぎ」をしてから株価が暴沸しても、同銘柄の現物株を持っていれば大損をするリスクは全くない。なぜなら、株価が信用売り期限（制度信用では６ヶ月）になっても、売値より下がらない場合、信用売り（空売り）に対して、現物株を渡す「現渡し」決済をすれば、現物買値と信用売り（空売り）値の差額分のみの損益で取引から撤退することが可能だからだ。このような売買をうまく利用して、取引を何度も繰り返していると、遂には手持ち現物株の買値コストを「ゼロ」以下マイナス（タダで株を得た上、更に現金も得られる！）といった状態にすることが可能となる。安値を買い、高値を「売りつなぐ」という「逆張り」を続けさえしていれば、損するリスクは極力少なく、また精神的ストレスも少ないままで、資金を増やすことが可能となる。実は、買いで儲けるよりも、売りで儲けた方が、資金を増やす意味では何倍も価値がある。なぜならば、高値で売った利益で、再びその株を買い戻すよりも、安値で買い戻した利益でその株を買い増す方が、相対的に株価が安いので、株数を増やすには絶好のチャンスとなるからだ。もし、増えた株式を高値で売り抜ければ資金はおおきく増加する。この“違い”に目をつけて、過去に莫大な資産を築いた方々（安田財閥の安田善次郎氏や東京海上の大株主であった山崎種二氏等）がいたという事実がある。株価暴落時に信用売り（空売り）はヘッジとなる。通常、現物株式のみの取引の場合、損切り（ロスカット）をしないと、株価暴落時に大きな損失（含み損）を抱えて、その後「塩漬け」状態が長く続く場合は資金効率が著しく低下する。株価暴落時はほとんどすべての銘柄の株価が同時に下がることが多い。このような時に、多くの手持ち現物株式を一度に損切り（ロスカット）するのは損を確定したというメンタル的負担が大きく圧し掛かり、多くの人にとって至難の業となる。しかしながら、日ごろから手持ち現物株式の一部を売買ルールで損切り（ロスカット）する代わりに「信用売りつなぎ」して「見なしロスカット」していれば株価暴落時にも利益を入手できる。これはメンタルコントロールに良い影響を与える。更に、資金管理ルールで日ごろから資金に余裕を持たせてトレードしていれば「信用売りつなぎ」で得た現金と合わせて、優良銘柄等の現物株式をかなりの安値で多く買うことができ、その結果、株価のリバウンドや次の上昇相場で大きな利益を上げることが期待できる。Hedge Trading Systemでは、信用売りつなぎの原理を利用して上げ相場、下げ相場、ボックス相場とすべての相場でトレードトータルで利益を上げるシステムトレードである。