スマホ不正アプリの情報流出 容疑者ら証拠隠滅か

[arama-さん]

　スマートフォン（多機能携帯電話）の無料アプリで１千万件以上の個人情報が流出した事件で、元会長ら３人が不正指令電磁的記録（ウイルス）供用容疑で逮捕されたＩＴ関連会社「アドマック」（東京、解散）が４月の問題発覚直後、証拠隠滅を図った疑いのあることが、捜査関係者への取材で分かった。

　捜査関係者によると、アプリによる個人情報の大量流出が発覚した約１週間後の４月２０日ごろ、ア社内でパソコンを壊したり、大量の書類をシュレッダーにかけたりしているのを当時の社員が目撃。ア社は２０１０年２月に設立され、社員は約２０人いたが、証拠隠滅とみられる行為があった同時期に解散した。

　問題のアプリは、ア社元社員浜村優司容疑者（２８）が昨年１２月に発案し、元会長奥野博勝容疑者（３６）が了承。今年１～２月、ア社の発注を受けた自営業伊藤佳範容疑者（３４）が実際に作成した疑いが持たれている。

　アプリは２～４月、約５０種類公開された。少なくとも約９万人がダウンロードし、電話帳に登録されたメールアドレスや電話番号などの個人情報が流出したとみられる。