日本政策金融公庫神戸支店(中小企業事業)は、映像表示装置メーカー、篠田プラズマ(神戸市中央区)に、2億円を融資した。独自開発のフィルム型大画面ディスプレー「シプラ」の生産能力を引き上げる計画を支援する。
投資的な性格が強く、自己資本とみなされる「資本性ローン」で、期間は10年。ほかの融資より返済順位が低く、民間金融機関からの融資の呼び水となる効果がある。利率は利益に応じて0・4~7・6%の3段階。1年ごとに見直す。
篠田プラズマは2005年設立。従業員約40人。シプラの生産能力を現在の10倍の年産千平方メートルに引き上げる方針で、11月から本社工場に最新設備を順次導入する。調達した資金は増産に伴って必要になる運転資金に充てる。