井川意高被告

カジノでの借金を返済するため、子会社7社から55億3千万円を借り入れて損害を与えたとして、会社法の特別背任罪に問われた前大王製紙会長井川意高被告(48)の判決で、東京地裁(堀田真哉裁判長)は10日、懲役4年(求刑懲役6年)を言い渡した。
井川被告は初公判で起訴内容を認め、検察側は論告で「創業家出身の絶対的地位を悪用した犯行だ」と指摘。弁護側は、8月に被害弁済を終えたことなどを挙げて刑の執行猶予を求めた。
被告は結審の際、「関係者に多大な迷惑を掛け、悔やんでも悔やみきれない。二度と誤りを犯さない人生を送りたい」と述べていた。