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ストレステスト

スペイン:資本必要額の信頼性に疑問も-ストレステスト発表へ



  9月28日(ブルームバーグ):28日公表のスペインの銀行ストレステスト(健全性審査)で資本必要額が示されるが、景気の悪化が予想される中、数字の信頼性が揺らぐ恐れがある。

コンサルティング会社オリバー・ワイマンが14行を対象に実施したストレステストは、経営難に陥った銀行の不良債権の受け皿となるバッドバンク設立の前提となるものだ。結果はマドリードの市場取引の終了後に発表される。

不動産市場の悪化に伴う影響を査定する中立的なストレステストは、7月に合意したスペインの1000億ユーロ(約10兆円)の銀行救済の条件。スペインが投資や経済成長に拍車をかけるためには、銀行の資本必要額について説得力のある試算に加え、不動産の不良資産に関する現実的な査定を示す必要があると、投資銀行業務などを手掛けるニューオーク・キャピタルのロン・ドゥバリ最高経営責任者(CEO)はみている。

ドゥバリ氏は「台所でゴキブリが1匹見つかれば、あと10匹がどこかに隠れていると考えるものだ。スペインが国内銀行について対処しなければならない問題はそういうことだ」と述べた。

経営基盤めぐる懸念

オリバー・ワイマンとローランド・ベルガー・ストラテジー・コンサルタンツが6月に実施した暫定的なストレステストでは、最悪の景気シナリオを想定した場合の資本不足額は最大620億ユーロとの結果が得られた。デギンドス経済・競争力相は22日、資本必要額は約600億ユーロになると指摘し、オリバー・ワイマンの従来試算とあまり変わらない数値を示した。

この日のストレステスト発表が、一部の銀行の経営基盤の弱さに関する懸念を払しょくすることに懐疑的なアナリストもいる。ノムラ・インターナショナルのマドリード在勤アナリスト、ダラ・クイン氏は「スペインの銀行がどれくらいの資本を必要とするか正しい答えはないが、少なくとも人々の予想は超える必要がある」とし、「銀行の経験則では、景気が徐々に悪化する程度において損失も膨らむことが示されている」と指摘した。

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