御園座の歌舞伎公演、来秋は市民会館 

arama-さん

 経営再建中の御園座(名古屋市)が劇場のある自社ビルの建て替えに向け、来年10月の歌舞伎定期公演を日本特殊陶業市民会館(同市中区金山)で開くことで名古屋市と合意した。

 御園座は昨年10月、建て替え工事中の代替施設として、花道や回り舞台を備える市民会館中ホールの貸し出しを市側に要請していた。

 貸出期間は来年10月1~27日。市条例では、同じ利用者が連続5日間を超えて使用できないため、特例として認められた。賃貸料は1千万円程度という。

 市文化振興室は「(名古屋から)歌舞伎の灯を消してはいけない」と説明。その後の利用については「市民の反応を見ながら判断する」と話している。

 御園座の長谷川栄胤(よしつぐ)社長は「市民会館を借りることは建て替え計画の一部。貸していただけることになって、ありがたい」と語った。

 現在、建て替え費用の確保や債務超過の解消を目指し、地元企業などに幅広く資金協力を求めている。

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