[ベルリン 20日 ロイター] ドイツ連銀は20日、欧州中央銀行(ECB)がスペインやイタリアの借り入れコスト抑制に向けて、債券市場に介入する計画をめぐって、あらためて批判的な姿勢を示した。
ドラギECB総裁は、国債買い入れを再開する方針を示しているが、独連銀は強く反発している。独連銀は、ECBの国債買い入れについて、ECBによる財政救済を禁じた欧州法に抵触すると主張、借り入れコスト引き下げは中銀ではなく各国の責任、との認識を崩していない。
独連銀は月報で「ユーロ圏ソブリン債の買い入れには引き続き批判的だ。安定性に対して大きなリスクとなりかねない」との見方を示した。