堅実さんのブログ

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オスプレイは落ちる 24年8月18日(土)17時47分

 オスプレイの日記は、これで2度目の日記になります。前回の日記(7月7日)も参考にしてください。

 

 まず、飛行機が空を飛ぶための条件です。

 

1 翼の上側と下側に、必要以上の気流の流れが必要です。この気流と翼の関係で、揚力が生じます。これは、中学の理科か、高校の物理に出てきます。

 

2 揚力が大きくなるには、飛行機の速度が高くなければなりません。この飛行のための、最低揚力は、個別の機体毎に異なります。大体の感じですが、時速100キロとか200キロとかの以上のスピードが必要です。この気流が飛行機を持ち上げる力(揚力)となるのです。ですから飛行機は時速20キロとか50キロでは飛行出来ません。この場合は揚力不足なのです。地上をのろのろ、車の様に動くだけです。

 

3 この揚力ですが、飛行機が比較的、低速で飛行するためには、翼の大きさが大きい程、揚力が大きくなるので、飛行機は低速で飛行できます。

 

4 オスプレイの翼は極めて小さいです。このオスプレイが飛行するには、それ相当の時速(あるいは気流の速度)が必要です。

 

5 オスプレイは、ヘリコプターでも無い。飛行機でもない設計に根本的な問題があるのです。このことからオスプレイは設計ミスに限りなく近い機体です。

 

6 だから、操縦するのに大変なことになるのです。操縦がとても難しいのです。(ヘリモードから、飛行機モードに移るときの揚力不足が起きやすいのです。)

 

 以下は毎日新聞のネットニュースです。

 

【ワシントン古本陽荘】米海兵隊は17日、4月にモロッコで起きた垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの墜落事故の調査報告と再発防止策を発表した。操縦ミスが重なった事故と断定し、今後は新たなパイロット訓練を導入する方針を示した。米軍は今月中に6月にフロリダ州で起きた空軍仕様のオスプレイ墜落事故の調査報告書をまとめる方針。日本政府がオスプレイの安全性を確認し次第、日本での運用を始めたい考えだ。

 シュミドル副司令官が記者会見して発表した。それによると、事故機は向かい風の状態で垂直に離陸したが、進行方向の地上に兵士がいたため、危険を回避するために180度旋回。その結果、操縦マニュアルに反して機体は追い風を受けた状態になった。

 水平飛行に移ろうとしてヘリコプターのように上を向いていた回転翼をプロペラ機のように前に傾ける操作を行ったが、マニュアルの制限を超えて回転翼を前方に傾けたため機首が下を向き、機体後方下部に強い追い風があたって一気に前のめりになり墜落した。

 パイロットが回転翼を傾けた際、十分な前進速度に達していなかったとされる。副司令官は「前進スピードを確保するまで、回転翼を上向きで維持していれば事故は起きなかった」と語り、操縦ミスが主な事故原因と説明。「機械的な問題はなかった」と機体に問題はないと強調した。

 一方、再発防止策についてシュミドル副司令官は「同様の事故が二度と起きないようできることをすべて行う」と表明。オスプレイのパイロット全員に事故調査結果を説明するほか、訓練用シミュレーター(模擬操縦装置)で今回の事故の状況を再現したトレーニングを行う方針を示した。また、離陸時や回転翼の転換時での追い風状態における飛行制限に関する操縦マニュアルの記載をより明確化し、分かりやすい説明に改善するという。

◇オスプレイ事故調査の骨子◇

<事故報告書>

・規定に反して追い風を受ける状態に機体を向けて飛行

・回転翼を水平飛行モードに切り替える際、マニュアルで定めた限界を超えて前方に傾け、機体の立て直しに失敗して墜落

・追い風を受けた場合、どんな操縦が禁じられているかを明確にすべきだ

<記者会見>

・オスプレイに機械的な問題はなく、安全性に問題はない

・訓練用シミュレーターの改良とパイロットへの教育・訓練の徹底

 ◇7~10日で精査 防衛相

 日本政府は米側のオスプレイ墜落事故に関する調査報告書をもとに安全性を確認したうえで、月内に森本敏防衛相が沖縄、山口両県を訪問する。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)での10月初旬からの本格運用や、それに先立つ米軍岩国基地(山口県岩国市)での試験飛行に理解を求める方針だ。

 防衛省は調査報告書について、自衛隊パイロット、国土交通省幹部、外部有識者らで作る安全性分析評価チームで、事故原因や再発防止策が十分に示されているか約7~10日間かけて精査する。6月の米フロリダ州での墜落事故についても月内に調査報告書の提供を受け、同様の作業を行う方針だ。

 これと並行して日米合同委員会で在日米軍と運用ルールについて協議を進め、本格運用に向け地元の理解を得たい考えだ。【朝日弘行】

 

 

 

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