2012年8月17日 12時07分
ネットメロンの「緑のカーテン」もある=川崎市高津区で

部屋の温度を下げる節電の試みとして窓際に植物を植える「緑のカーテン」。川崎市高津区の電気製品製造会社「NECインフロンティア」は、一般的なゴーヤーのほかスイカやメロン、カボチャなどを植えており、さまざまな実がぶら下がる変わり種の緑のカーテンとして話題を呼んでいる。
同社は建物の南側と西側に幅六十メートル、高さ四メートルのネットを張り、十五種類約二百二十株を育てている。サーモグラフィーで測定すると、温度は壁面の五〇度に対し、緑のカーテンができた部屋は三七度と十三度も低く、社員たちから「涼しくなった」と好評だ。
担当者は「いろいろな植物を植えると順番に盛りを迎えるため、長い期間、日影を作ってくれるし、まちまちの大きさの葉がカーテンを密にしてくれる」と「変わり種」の長所を語る。そして、「何と言っても見て楽しい」と付け加える。カボチャとヒョウタンは茎が固く風に弱いが、育てば、葉が大きいのでゴーヤーより遮光効果が高いという。
収穫された実は、昨年から三つの関連事業所で募金箱の隣に並べられ、社員たちが持っていく代わりに寄付をする。集まった寄付金は、今年も東日本大震災の被災地へ送られる予定だ。

