和歌山県警は16日、県警科学捜査研究所(和歌山市)の男性主任研究員(49)が証拠品の鑑定結果を捏造した疑いがあるとして、虚偽公文書作成、同行使などの疑いで捜査を開始したことを明らかにした。
県警によると主任研究員は、交通事故の自動車運転過失致死容疑などでの捜査で、証拠品の繊維や塗膜片の鑑定結果を上司に報告する際、分析内容を示す図として、実際の鑑定ではなく、過去の鑑定の際に作った資料を流用して添付、決裁を受けた疑いがある。
捏造の疑いがあるのは、2010年5月~12年6月の資料8件。7月初旬に科捜研の同僚が指摘し発覚した。