瓜生 憲さんのブログ
ブログ
たまには中期的な視点に立って?
今日は日経平均も何とか上昇で引けましたが、厳しい局面が続く毎日を皆さんはいかがお過ごしですか?
僕はここ数日、弊社の2008年度予算の策定に明け暮れていました・・・。
日々ひたすら走り続けている中で、予算の策定時は自社の収益
構造や課題、ポテンシャルについて改めて考える良い機会だと思います。
と言いながら、毎回、「良い機会」なんて悠長なことは言ってられないくらい作業が大変ですが・・・。
予算と言えば、ここ数日対米ドル円相場は稀に見る高水準にあります。
ニュースを見ても「企業業績への影響が・・・」という政治家のコメントが頻繁に取上げられていますが、4月に発表が集中する輸出企業の来期見通しは、少なくとも“見た目上”はかなりの影響を受けることになるのでしょうね・・・。
『みんなの株式』で大人気だった任天堂も、輸出企業で、且つ外貨資産を沢山持っているので、財務諸表への影響は損益だけに留まりません。
ただ、逆を言えば、それは「財務諸表上の影響」であり、実態への影響は実は軽微と見ることもできるのかもしれません。
最近の優良輸出企業は海外での自社オペレーションが確立されており、外貨は現地拠点における収益として認識され、そして現地での投資や費用を賄います。
そういった意味では、該当する地域からの撤退議論がない限り、為替の影響は企業の実質的な価値に影響を与えていないという見方もできると思います。
そういった意味で、企業業績への影響よりも、それらの企業の構造を見極め、為替の変動が該当銘柄の実質価値に影響を与えているのか、否かを確認すると為替関連銘柄の中にも投資判断は変わってくる銘柄もあるのかもしれません。
円高局面では外人投資家の現地通貨ベースでの日本株の価格は我々の感覚よりも割高になります。
つまり、短期投資視点では、企業業績への影響と、外国人投資家による買い圧力の低下・・・ちょっと別路線ではありますが、政局の不安定化を背景とした金融政策の停滞と悪材料は目白押しで、ヘッジファンドからすれば“安心して?”ショートを振れる時期と云え、いわばトリプルパンチで株価が停滞しているという状況でしょうか。
無論、素直に円高有利銘柄を探すというのもありますが、それでは先程の要因の一部を回避したに過ぎません。
逆に少し中期的な視点に立って「円高は未来永劫続くものではない」という前提を置けば、今は「円高で財務諸表は悪化しても、実質価値に影響のない銘柄を外国人投資家よりも割安な価格で仕込める良い機会」と位置づけ、為替の戻しとショートの買戻し局面に備えるといったことも選択肢もあるのかもしれませんよ。
と久々に株について話をしてみましたが、ちょっと話題を変えて、皆さんは携帯版『みんなの株式』の試験サービス(注1)はご利用いただいていますか?
【注1】http://minkabu.mobi/
残念ながら日記はまだですが、Picksも書けるようになりましたし、先週末からはTX系列で放映されている市場ニュース「クロージングベル」が放映時間外でもご覧になれるようになっています。
携帯版ではSNS機能の実装がされていない等、色々とご迷惑をおかけしておりますが、先程のお話と同様に中期的な視点でご判断いただけると幸いです・・・って言い訳ですね。
気分を変えて新サービス繋がりで、昨日の日経産業新聞をご覧になった方もいらっしゃるかもしませんが、フリップクリップさんと共同で、「見学テレビ」(注2)の本格サービスを開始しました。
【注2】http://kengaku.tv/
先日の日記で「新サービス」と言っていたのは、これです。
全国の見学施設情報が満載で、見学した際には動画等の画像を共有することもできます。
最近、地味に盛り上がりを見せている工場見学ファンや、昨年の夏休みにお子さんの宿題の自由研究で苦戦したお父さん、お母さんは必見です!!って、かなり宣伝っぽいですね・・・っていうか、宣伝です。
でも、施設リストなんてありそうで、ないんですよ!
フリップクリップさんと弊社スタッフの努力の積み重ねによるものなので、見てみてください。
とにかく、色々と感想をお待ちしております!!
-
タグ:
「悪だくみ」なんてしませんよ!
マスチューンは見学して楽しい施設ネタがないので却下されました・・・。
携帯版は企業体力もあるので、時間が掛かるかもしれませんが、進化をさせていくので少々お待ちください。