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ALS抑制するタンパク質発見 岐阜薬科大グループ

 全身の筋肉が動かなくなる難病「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」の1割を占める遺伝性患者で、病状進行を遅らせる効果があるタンパク質を発見したと、岐阜薬科大の原英彰教授(神経科学)らの研究グループが発表した。13日付の英科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」電子版に掲載された。

 原教授らが着目したのは、全身の細胞核にある「膜貫通糖タンパク質nmb」(GPNMB)。受精卵を遺伝子操作して、GPNMBを通常の数十倍持つALSのマウスを12匹作り、ALSのマウスと比較した。

 その結果、ALSのマウスの寿命が18~20週だったのに対し、GPNMBを大量に持ったマウスは平均2週間長生きした。

 また、遺伝性と非遺伝性のALS患者16人と、健康な人30人の血液中のGPNMBを比べると、患者は含有量が2倍になっていることも分かった。

 病状の進行に体が対処するため作っていると考えられ、非遺伝性患者でもGPNMBが病状進行を遅らせる可能性があるとしている。

 原教授は「GPNMBをさらに調べれば、ALS発症の仕組み解明や病気を遅らせる薬の開発、診断の短期化につながる」と話す。

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