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ALS治療に有効物質 iPS細胞使い発見
ALS治療に有効物質 iPS細胞使い発見
2012年8月2日 03時06分
健康な人の神経細胞(左)に比べ、神経突起が短いALS患者の神経細胞(京都大iPS細胞研究所提供)
全身の筋肉が徐々に動かなくなる難病「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」の治療薬のもとになり得る物質を、患者の人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使って見つけ出したと京都大iPS細胞研究所などのチームが1日、発表した。ALS患者のiPS細胞を使い、治療薬の素材を発見したのは世界で初めて。
ALSは筋肉の動きや運動をつかさどる神経が死滅し、50~60代を中心に発症するが有効な治療法は確立されていない。
物質は「アナカルジン酸」という化合物。チームは、ALSの病態を持つ神経細胞の症状をこの物質で改善させており「新薬開発の大きな一歩」としている。
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