金【今晩は4100円台を伺うか?】
日中取引時間は、NY市場の流れを引き継ぎ前日比18円高の4068円で寄り付く。その後は、小幅なレンジ内の値動きのもみ合いとなり、結局前日比26円高の4076円で終了。
ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁が、ユーロを守るために必要なあらゆる措置をとると表明したことを受け、ECBが欧州債務危機の打開に向け新たな準備を整えているのでは、との期待が高まった。そのためユーロ高・ドル安が進行し、ドル建ての金は買われた。また、米国の6月の製造業耐久財受注額は、ここ5ヵ月間で最大の落ち込むものだったため、米国の追加緩和の期待が高まり、インフレヘッジとしての金が買われた。
欧米の金融緩和観測への期待に加え、中国も金融緩和へ動くのではとの期待も出てきている。このような世界的な金融緩和観測が金相場の支援材料となって来た。もし、金融市場に大幅な資金供給が実施されるようなことになれば、金市場は改善され買われるであろう。しかし、欧州に関してはドイツの態度が慎重なだけに、期待はずれになることも考えられる。
本日夜間取引時間は、FOMC期待待ちとなっているためやや強含みか。買い優勢で4100円台を伺う可能性があると思える。
夜間取引レンジ 4,059円~4,102円
中川