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近づくリーマン・ブラザーズの亡霊と遠ざかる出口

素人のひとりごと日記です。

 

先日、ひさしぶりに大手貴金属店の方とお話をした。


「ウィーン金貨とメイプルリーフ金貨と、どちらの方が人気あるのですか?」

 

と聞くと

 

「ウィーン金貨の方が人気がありますねぇ~」とおっしゃった。

 

「金貨としては、メイプルリーフの方が金貨らしいですねぇ~」と話すと

 

「そうです!そのようにおっしゃる方は、多いです。」と教えてくれた。

 

以前、別の貴金属会社の方でカナダ大使館に行った人の話を聞くと
カナダ王室造幣局の鋳造技術は相当高いと教えてもらった。

 

結局、好みの問題になる。

 

自分の気に入った金貨を買っておくと
売らないで持っているので、いずれ持つことによって
価値が出ることはあると思う。

 

金の現物を保有する場合、保管の問題がある。

 

(少々コストがかかっても小口の純金積立を推奨する理由のひとつ)
(金相場のわかる人は、スポット購入を利用されるのもひとつの方法)

 

保管方法について聞くと

 

「金(ゴールド)をお持ちの方は、保管方法で悩んでいるひとは多い。」
「泥棒に取られちゃった人もいる。かわいそうです~」
「どこに保管したか忘れて困っている人もいる。」(・・?

 

など教えてくれた。

 

保管場所についてどのようなアドバイスをされているのか聞くと

いくつか隠し場所のヒントをもらった。


それぞれ意外なところだった。

 

ひとつ印象に残ったのが、冷蔵庫。
冷蔵庫にいれて、金(ゴールド)のうえから鰹節をおいてカムフラージュすると
なかなかわからないと・・・(^_^;)

 

金貨に鰹節をかけるのかぁ~

 

と思った。

 

さて

 

株価の動向はともかく、世界経済は不透明感が強まっている。


今、資産運用されている人は、霧の中で運用されているイメージかもしれない。


なかなか先が見えない。

 

箇条書きです。

 

○欧州債務危機

 

やはりこれ。不気味な感じがする。


今日の日経新聞のコラムにも

 

中央銀行と「永遠のゼロ」

 

「お札刷れど世界踊らず」
「スペインの住宅バブル崩壊は欧州債務危機の新たな火種に」

 

など厳しい現実を直視された記事が記載されている。

(参考になる。)

 

先日、日本の不動産バブルを経験された不動産会社の経営者とお話をしたが
当時、ほとんどの同業者は倒産し、大変ご苦労されたお話を聞いた。
借金の額も想像を超える金額だった。

 

日本の不動産バブル崩壊を経験されたご年配の投資家は
これから世界で起きることがわかるのではないかと思う。
(今回の世界金融危機は、クレジットバブルの崩壊なので、スピードと迫力の桁は違う。)

 

ユーロ共同債(ハードルは高い)もいくつかのシミュレーションがあるようですが
このような大胆な方法でないとスペイン救済は困難に思う。

 

スペイン大手銀行の貯蓄銀行でスペインの預金の10%を保有していた
バンキアだけでも最低に見積もって不良資産が推定1800億ユーロもある。


(バランスシート上だけでもこれだけ疑わしい不動産融資がある。)

(日経新聞Web版より引用、建物の写真を見ただけでも傾いている。)
(スペイン貯蓄銀行参照、貯蓄銀行の問題は悩ましい。)

 

EUサミットのスペイン救済策1000億ユーロでは貯蓄銀行(カハ)
バンキア救済すらできない。

 

スペイン大手商業銀行サンタンデール、BBVAなどの株価もチェックしてもよいと思う。
(株価を見るときは、長期⇒中期⇒短期チャートの順番で見るのが基本)

 

スペイン救済にもたついていると次は「大国」では

イタリア危機、フランス危機と順番に弱いところから歪みが出てくる。

危機の連鎖をどこかで断ち切ることが必要になる。

 

中国経済の減速も表面化しており、リーマン・ショックのときと雰囲気が似てきている。


このようなときは、株価のボラティリティが大きくなりやすいので注意が必要になる。

 

最近でも、特段の理由もなく株価が上昇する場面があった。


どのように解説するのか、興味をもって経済紙を見ると

 

「仕掛け的な買い」と解説があった。

 

このような理由では
良質なマネーは株式市場に入りづらいと思う。

 

○金(ゴールド)について

 

金価格が上昇する要因として

 

アメリカのさらなる金融緩和
(QE3など、気の早い専門家はその後のQE4もあると言っている。)

 

米ドルが弱くなること
(米ドルが強いと金は買われない。)

 

地政学的リスクやインフレ

 

などいろいろある。

 

今のところ米ドルは安産資産、金(ゴールド)はリスク資産とする考え方もあるので
ユーロ危機が深刻化すると米国債が買われ、金は、売られることもある。


人々の認識が変化するまで、金価格は軟調な動きをするかもしれない。

 

しかし、果たして米ドルは安全資産なのか疑問点は多い。

 

○財政の崖(fiscal cliff)

 

以前日記に書いた通り(記憶)、この言葉を経済専門誌などでよく見るようになった。

 

超簡単に復習すると、ブッシュ減税が2012年12月31日に期限切れになる。
仮に、これらの財政出動が延長されるとすると、今度は米国債の格下げの問題が
表面化する可能性がある。どちらにしてもアメリカの状況も楽観視できない。

 

○アメリカの金融政策

 

欧州の金融政策も気になるところですが
アメリカの金融政策にも注目したい。

 

目先、バーナンキFRB議長の議会証言も予定されている。
マスコミには嘘をつくことができるが、議会で嘘をつくと偽証罪になるので
議会証言は、ある程度参考になる。

 

景気認識と金融政策運営に関する発言に注目される。

 

マーケット関係者、金(ゴールド)関係者の間では
QE3に対する期待感もあるようですが、世界では多くの反対意見があり
足元のアメリカ共和党もQE3に猛反対している。


また、欧州債務危機が万一の状況になったときに
政策手段として温存しておかないと危機対応のときに万策尽きてしまう心配もある。

 

大統領選挙の前に、大胆な金融政策を取りづらい面もあるかもしれない。
いずれにせよ慎重に決断されると思う。

 

もちろんどうなるかわかりません。

 

○明るい話

 

欧州債務危機によって通貨ユーロが安くなっているので
ヨーロッパ旅行に行ったとき現地で安くブランド品などを買うことができると思う。

 

ブランド戦略があるので、日本ではあまり実感できないかもしれない。
現地に行けば実感できると思う。


特に、ユーロが高いときにヨーロッパ旅行にいった人にはよくわかると思う。

 

海外旅行は比較的わかりやすい例ですが、知恵のある人にとっては、
明るくない話を、明るい話に変えることができるかもしれません。

 

わたしの知っているビジネスマンでも


「今はビックチャンスですよ~」(^^♪

 

と言っている方がいらっしゃる。

 

○長期投資家

 

個別の銘柄では割安感を感じる銘柄はありますが、世界経済の不透明感が強く
なかなか動きづらいのが正直なところ。

 

難しい局面では早い段階でポジションをいったん整理して
安いところを買い、高いところを売るよいリズムに戻ることも一つの戦略だと思う。


長期投資家の最大の武器は時間軸になる。

 

リーマン・ショックの記憶がよみがえる中、一部の市場関係者が言っていた
「出口戦略」の出口も見えない中では、投資は、慎重かつ冷静に判断したいと思う。


ひとつのポジションに固執しないで臨機応変(便利な言葉)に対応したいものです。

 

冷静な自分を鍛えることが今まで以上に必要になると思う。

 

 

 

1件のコメントがあります
  • イメージ
    ikechandesuさん
    2012/7/22 19:41

    こんばんわ

     

    「ひとつのポジションに固執しないで臨機応変に対応する」

     

    私の、今の、株トレのテーマです。

     

    冷静な自分を鍛えていきたいと思います。

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